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神、人を喰う 人身御供の民俗学
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神、人を喰う 人身御供の民俗学

六車由実(著者)

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神、人を喰う 人身御供の民俗学

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新曜社
発売年月日 2003/03/31
JAN 9784788508422

神、人を喰う

¥2,255

商品レビュー

3.9

16件のお客様レビュー

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2024/09/13

かつては獣を贄にしていたが、穢れ意識や殺生罪悪観により鶏〜魚〜穀物へと献げ物が変わり、暴力性が希薄になるにつれ神との一体感も薄れていく。その時に逆算する形で始源に人身御供譚を置き、それとの断絶を明示することによって殺生の罪を軽減する役割を与えていた。かなりおおざっぱだが著者の主張...

かつては獣を贄にしていたが、穢れ意識や殺生罪悪観により鶏〜魚〜穀物へと献げ物が変わり、暴力性が希薄になるにつれ神との一体感も薄れていく。その時に逆算する形で始源に人身御供譚を置き、それとの断絶を明示することによって殺生の罪を軽減する役割を与えていた。かなりおおざっぱだが著者の主張はこのようなことか。その当否を判断する材料も能力も当方には無いのだが、論の進め方組立方は非常に良く出来ているように思え、読んでいて実に楽しかった。人柱と人身御供との違いの考察もなるほどと思い、人身御供譚が山間部には見られず、農耕や稲作と結びついているという視点も新たな気付きだった。

Posted by ブクログ

2023/08/28

神、の表れ方に対する考察の1つとして非常に興味深い一冊。 全部読んで本を閉じて表紙に目をやると… 神、人を喰う  というタイトルは絶妙な表現であると思う。 、を置き換えるとしたらそこにどんな助詞が入るのか?と考えてしまう。

Posted by ブクログ

2023/08/10

かつて人身御供が行われていたとかいなかったというよりも、「どのようにして人身御供譚ができたのか」という視点で語られている。 人身御供について考えるにあたり、「神に捧げたものは神前から下げられ人々によって分けて食べられる」という視点が自分に全く欠けていたことに驚いた。神前に捧げたも...

かつて人身御供が行われていたとかいなかったというよりも、「どのようにして人身御供譚ができたのか」という視点で語られている。 人身御供について考えるにあたり、「神に捧げたものは神前から下げられ人々によって分けて食べられる」という視点が自分に全く欠けていたことに驚いた。神前に捧げたものが消えてなくなるということは、現在でも過去でも基本的には起こらないのだった。 著者は、人の形をした食べ物を供える等の行為について、むしろ後で氏子で分けて食べるという部分に注目し、人が神(の依り代)を食べてその威光を身につける「人が神を喰う」行為として位置付けている。これが書かれていることの全てではないが、ちょうどタイトルの真逆になっていたので面白かった。

Posted by ブクログ

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