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オウエンのために祈りを(下) ジョン・アーヴィング・コレクション
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 1999/07/30 |
JAN | 9784105191047 |
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オウエンのために祈りを(下)
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商品レビュー
4.1
8件のお客様レビュー
いつもながら私はアホなので、これは大江健三郎のノリかなと思いつつ読んだ。大江にとっての息子との関係とこの作品の主人公&オウエンの関係が重なるように思われたのだ。人と異なるようにしか生きられない人物。しかし、その異物/アウトサイダーとしての人生をも許容し、呑み込むのがこの世...
いつもながら私はアホなので、これは大江健三郎のノリかなと思いつつ読んだ。大江にとっての息子との関係とこの作品の主人公&オウエンの関係が重なるように思われたのだ。人と異なるようにしか生きられない人物。しかし、その異物/アウトサイダーとしての人生をも許容し、呑み込むのがこの世界の実相/リアルなのではないか。アーヴィングの作品はそうした異物/アウトサイダーを湿っぽいようなドライなような、ペーソスを感じさせる筆致で描く(この作品で「アイロニー」がキーワードとして出てくるのが面白い)。そして、見事な形で大団円を描く
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クリスマス周辺に書くべき感想ですが、なかなかまとまらず今年中になんとか駆け込みで。 崇高な宗教劇を見終えたという読後感。オウエンが神の子イエスであり語り手のジョンがヨゼフ&ヨハネということで、これはジョン・アーヴィング版福音書なんですね。 ゆえにキリスト教的な教訓が多...
クリスマス周辺に書くべき感想ですが、なかなかまとまらず今年中になんとか駆け込みで。 崇高な宗教劇を見終えたという読後感。オウエンが神の子イエスであり語り手のジョンがヨゼフ&ヨハネということで、これはジョン・アーヴィング版福音書なんですね。 ゆえにキリスト教的な教訓が多々あるのでしょう、そこが分からないのが歯がゆい。とはいえなんだってオウエンは5歳児ほどの身長しかないのか? ジョンの父親はいったい誰なのか? それを追うだけでもたいへん楽しゅうございました。 まさかそんな収束のさせかたってあります? って結末ですが、そりゃ神の子イエスのやることですから、そのままそっくり受け入れたいと思います。が、現実は受け入れ難い。 30年以上も前のお話ですが、作者の憂いが伝わってきます。どうしちゃったんだアメリカ人? 目を覚ましてくれ! が、無理っぽい。でも抵抗しないと。きっとオウエン・ミーニーは卵だったのでしょう。そっから何が生まれるかは読んだ者しだい。辛いなぁ。 良いお年を!
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主人公(ジョン)が子どもの頃からの親友であったオウエンを回想する.オウエンは大人になっても身長は子どもほどしかなく,声変わりしていないキイキイ声であるが,極めて優秀で,級友たちや学校には多大な影響をおよぼしている.オウエンはたびたび啓示的な発言をするが,それを最も近くで聞くのは語...
主人公(ジョン)が子どもの頃からの親友であったオウエンを回想する.オウエンは大人になっても身長は子どもほどしかなく,声変わりしていないキイキイ声であるが,極めて優秀で,級友たちや学校には多大な影響をおよぼしている.オウエンはたびたび啓示的な発言をするが,それを最も近くで聞くのは語り手であるジョン(=ヨハネ)である.どうやらオウエンは自分が死ぬという考えて取り憑かれているらしい.ジョンの父親が誰だかを明かさないまま,ジョンの母親は死んでしまった.ジョンのいとこたちとの交流,オウエンの放校,ケネディとモンロー,そしてベトナム戦争の泥沼に苦悩するアメリカが大きなうねりとなって共鳴して,ラストでは読者は号泣する羽目となる. 映画「サイモンバーチ」を随分前に見て,本書は読む必要がないと思ってスキップしていたが,換骨奪胎とはこのことで,全然内容が違うじゃん! 自分の中ではジョン=アーヴィングのベストである. 聖書や教会での行事が頻繁に引用され,また,信仰とは何か?という問いが一つの柱となっているが,そこにこだわって理解しようとする必要はないように思う.
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