バイキンが子どもを強くする キレイずきおかあさんへの100の警告

藤田紘一郎(著者)

• 販売会社／発売会社: 婦人生活社/
• 発売年月日: 1999/07/30
• JAN: 9784574701334

商品レビュー

2016/11/30

◆きっかけ
衛生管理…いったい何処までが安全のために必要で、どこからが行き過ぎなのか？よくわからなくなっている時に図書館でふと見つけて借りてみた。
◆感想
平成11年発行の本。16年前。少し古いかな？
サナダ虫のキヨミちゃんをお腹の中に飼っていて、それですこぶる調子が良いのだと仰る著者。そんな人もいるんだと驚きながら読了。普通の生活を送る分には気にし過ぎないで良いのよね、とホッとした。
T細胞の話は、『NHKためしてガッテン こうすればアレルギーは防げる』にも出てきたけど、その時はTh1がガン細胞や結核菌に対する免疫系だという話は出ていなかった気がする。こうして同じ事項について様々な角度から本や情報に触れるのは大切だなと改めて思った。2016/11/28
◆引用
・p32 体の中には、回虫がやってきたら「こんにちは」と挨拶する細胞が存在し、結核菌が入ってきたらお茶を出してもてなす免疫担当細胞がいた。ところが清潔に走るあまりに体から回虫や結核菌などの病害微生物を追い出した結果、回虫や結核菌にお茶を出していた免疫担当細胞が職を失ってしまったのだ。「無職」のやつほど始末におえないものはない。いままで相手にもしなかった「ダニの死骸」や「花粉」などにお茶を出して、つきあってしまぅているのだ。私はこれがアレルギー性疾患が増えている原因だと思う。
・p47 泥んこ遊びをする子どもにアトピー性皮膚炎などのアトピー性疾患が少ないことを私たちは明らかにした。そして「笑うこと」も免疫力を高めるという研究結果とある。 しかし、なんといっても食物を上手に摂取することが免疫機能の活性に最も効果的だ。
・p48 抗生物質とは微生物が産出する化学物質で、細菌などの微生物を殺したり、静菌的作用をもっていたりする物質のことをいう。 (中略)だから、抗生物質は人間の細胞にも当然わ障害を与えることになる。(中略)抗生物質は「細菌にしか効果がない」(中略)大部分の風邪はウイルスによるものだから抗生物質は効かないのだ。
・p50 最近の免疫学の進歩でヒトの免疫反応はTh1とTh2という、二つのT細胞のサブセットによってなされていることがわかってきた。Th1はガン細胞や結核などが体内に出現してきた場合に、それを見つけてやっつける免疫系であり、Th2はアレルギーを抑える免疫系である。

2014/11/20

・子どもが心と体に健康を取り戻すためには細菌やウイルスをはじめとした、いろいろなものとの共生につきる。共に生きようという気持ちが精神的にも肉体的にも子どもを強くする。

・抗菌剤が小さい子どもの敏感な皮膚をダメにしてしまうことがあるということを知ってほしい。ヒトの皮膚の表面にはバイキンかrあ皮膚を守る皮膚常在菌が存在しているが、抗菌剤や消毒用アルコールはこうした菌まで殺してしまう。そろそろ抗菌グッズに頼らない暮らしを考え手みてはいかがだろう。

・寝る子が育つのは本当。
「睡眠はスイッチが切れた常態でなく、別のスイッチが入っている状態です。まず、寝入りばなの眠りが非常に深くなるころには成長ホルモンが出てきます。これは身体の修復や子どもの成長に大事なホルモンです。寝入りばなにたくさん出しておいて、それ以降の眠りの間にその作用が十分引き出せるようにする。そうすると細胞がどんどん分裂するわけですから骨が伸び、皮膚細胞が入れ替わるということをやるんです。免疫機能の回復も眠っている時間に行われます。風邪をひいたらネタほうがいいというのはそういうことです。」

2010/07/19

面白かった＾＾
後半バイキンそない関係なくなるけど
子供にとっての
本当の「清潔」とはなにかを
じっくりとわかりやすく書いてくれてる
やっぱ最近の親御さんは潔癖だと
私も思うなぁ
著者はサナダムシを意図的に飼っていて
キヨミちゃんと名づけている
寄生虫って
名前がなんか嫌なのよね