1,800円以上の注文で送料無料

日本の渚 失われゆく海辺の自然 岩波新書
  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 新書

日本の渚 失われゆく海辺の自然 岩波新書

加藤真(著者)

追加する に追加する

日本の渚 失われゆく海辺の自然 岩波新書

定価 ¥814

220 定価より594円(72%)おトク

獲得ポイント2P

残り1点 ご注文はお早めに

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

11/29(金)~12/4(水)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/
発売年月日 1999/04/22
JAN 9784004306139

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

11/29(金)~12/4(水)

日本の渚

¥220

残り1点
ご注文はお早めに

カートに追加するカートにいれる

商品レビュー

4.3

3件のお客様レビュー

レビューを投稿

2013/08/21

河口では、川がもたらす栄養物と、ヨシ原のヨシや珪藻の光合成によって生態系がつくられている。巻き貝と陸生のカニ類は珪藻やヨシの枯れ葉を、ハサミシャコエビは泥中のデトリタスを、シギやチドリはカニや貝を、ハヤブサ、チョウヒ、チョウゲンボウなどの猛禽類はシギやチドリを食べる。気水域では、...

河口では、川がもたらす栄養物と、ヨシ原のヨシや珪藻の光合成によって生態系がつくられている。巻き貝と陸生のカニ類は珪藻やヨシの枯れ葉を、ハサミシャコエビは泥中のデトリタスを、シギやチドリはカニや貝を、ハヤブサ、チョウヒ、チョウゲンボウなどの猛禽類はシギやチドリを食べる。気水域では、ゴカイやイトメが泥中のデトリタスや小動物を食べる。 波や海流によって運ばれてきた砂によって河口がふさがれたものが潟。 河口干潟:小櫃川(木更津市)、潟:尾ぶち沼、小川原湖 干潟は内湾の干潮時に現れるもの。昼間の泥の表面では珪藻が光合成を行い、トビハゼやムツゴロウ、カニ類、巻き貝が珪藻を餌にする。二枚貝、腕足類のシャミセンガイ、アナジャコ、ツバサゴカイ、ユムシは、泥の穴の中で海水中のプランクトンを濾過して食べている。スナモグリ、ミズヒキゴカイ、タテジマユムシ、貝類のイチョウシラトリ、ウニ類のオカメブンブクやハスノハカシパン、タマシキゴカイ、半索動物のワダツミギボシムシは、泥の堆積物から餌を食べる。巻き貝、魚、カニ類は、冠水時に二枚貝、甲殻類、ゴカイ類を捕食する。 東京湾に残された自然干潟は、三番瀬、谷津干潟、盤州干潟。 内湾潮下帯の砂泥底には、海草のアマモが根を張る。アマモの葉上には微小藻類が付着し、それを巻き貝やウミナメクジ、エビ類が食べる。環形動物のウズマキゴカイ、コケムシ、群体ホヤは、アマモの葉上でプランクトンなどを濾過して食べている。ワレカラも葉上で藻類や小動物を食べる。アマモの藻場には、ヨウジウオ、タツノオトシゴ、ナメクジウオ、カブトガニが棲み、北海の海ではホッカイエビ、琉球諸島ではナマコ、シラヒゲウニ、アオウミガメ、ジュゴンが生息している。アマモは製塩、水田や畑の肥料として利用されていた。 サンゴは渦鞭毛藻の褐虫藻と共生している。石灰質のCaCO3は、海水中のカルシウムイオンと重炭酸イオンから、CO2と水とともに生成される。この反応は左右どちらにも進む平衡反応のため、海水中のCO2濃度が高くなると石灰質は溶けやすくなる。CO2は温度が低いほど、圧力が高いほど水に溶けやすいため、深海では石灰質の生物遺骸は溶けており、熱帯や亜熱帯の沿岸では石灰化が進む。サンゴの石灰化によって発生したCO2は共生藻に吸収され、吸収によって濃度が低くなると石灰化が促進される。陸域の開発によって栄養塩類が海にもたらされて植物プランクトンが大発生すると、サンゴを捕食するオニヒトデの幼生が増加して大発生につながる。 肉質鞭毛虫の有孔虫は単細胞だが、体内に藻類を共生させて光合成産物を得ている。石灰質の小部屋を追加しながら核を増やして細胞を大きくすることができ、1mmを越える大型のものが多い。サンゴとともに白浜の砂を形成する。 キノコやシロアリなどの木材腐朽生物は中世代以降に出現した。 ヒルギ林(マングローブ)の林床では、巻き貝のキバウミニナが落葉を、イワガニ科のミナミアシハラガニなどは落葉や動物の死体を、甲殻類等脚目のウミキクイは枯れ枝などを食べる。二枚貝のフナクイムシも、セルラーゼをもつ細菌を共生させることによって落ち枝を食べている。シオマネキ、ミナミコメツキガニなどのカニ類、ウミニナ類、オキナワジャコなどが堆積物のデトリタスを食べ、ノコギリガザミ、ハゼ類、オオウナギなどがこれらを捕食する。

Posted by ブクログ

2011/05/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 干潟・砂浜・サンゴ礁…。 日本列島を美しくふちどり、豊かな自然をはぐくんできた渚が、いま急速に失われようとしている。 北海道から琉球列島まで、全国各地の海岸をたずね歩いた生態学者が、かつて人々の心のうちに映じていた渚の原風景を描きつつ、その生態系と機能、生物多様性を説きあかし、渚の保護をよびかける。 [ 目次 ] 序 海やまのあいだ 1 河口―川と海が出合う場所 2 干潟―満ち引きする大地 3 藻場―海の中の草原 4 砂浜―波が寄せる岸辺 5 サンゴ礁―光合成共生の海 6 ヒルギ林―海に浮かぶ森 7 渚の保護のために [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted by ブクログ

2007/10/18

これを読んで、世界で一番行ってみたい場所が、江戸時代の日本の渚...になってしまいました。絶対に行けないジャン!どうしてくれるんだ!!211ページから212ページにかけてのくだりで思わず涙してしまった方、是非お友達になってください!!

Posted by ブクログ

関連ワードから探す

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品