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ピギー・スニードを救う話 John Irving collection
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商品詳細
内容紹介 | 内容:ピギ-・スニ-ドを救う話. インテリア空間. もうすぐアイオワ. 疲れた王国. ブレンバ-の激論. ひとの夢. ペンション・グリルパルツァ-. 小説の王様 |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 1999/08/30 |
JAN | 9784105191054 |
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ピギー・スニードを救う話
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ピギー・スニードを救う話
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商品レビュー
3.4
7件のお客様レビュー
短編とエッセイ。まあ、長編のほうがこのひとはいいですわな。長編のあのうねるような迫力が、短編には綺麗さっぱり欠けている。 表題作は、主人公に火をつけ、そこからを救うことが小説家の仕事だ、というアーヴィングの創作姿勢を明かすエッセイ。 短編のなかでは、パーティででっち上げの議論...
短編とエッセイ。まあ、長編のほうがこのひとはいいですわな。長編のあのうねるような迫力が、短編には綺麗さっぱり欠けている。 表題作は、主人公に火をつけ、そこからを救うことが小説家の仕事だ、というアーヴィングの創作姿勢を明かすエッセイ。 短編のなかでは、パーティででっち上げの議論をふっかけるへんなオヤジのはなしが、シュールなおかしみがあってよかった。 ディケンズについてのエッセイは、ディケンズを熟読してからもう一度かかろう。 ところで、アイオワ大学創作科で、アーヴィングとレイモンド・カーヴァーは席を並べて教えていたそうだ。 80年代アメリカを代表する長編作家と短編作家の授業、面白かったでしょうね。
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※このレビューにはネタバレを含みます
僕が大好きな作家ジョン・アーヴィングの短編集。表題にあるエッセイが好きで、これまでも幾度か読んでいる。 アーヴィングと出会ったのは、大学一年の秋で、原因不明の紫斑病で入院していたベッドの上だった。アーヴィングの処女作を村上春樹氏が翻訳して、それを読んだのだ。 はっきり言って処女作の「熊を放つ」はアーヴィングの作品の中での完成度は高くなく、一般受けもしない内容だと思う。しかし、その後のベストセラー「ガープの世界」などに続く「物語」の力、ストーリーテラーとしてのアーヴィングの力は間違いなくその片鱗を感じさせるものがあって、その本から僕はアーヴィングの虜になった。 この表題にある「ピギー・スニードを救う話」はアーヴィングの創作の原点を語るものであり、「物語」とはどういうものであるべきか、あって欲しいかという点について、僕自身も同様に考える。「ものすごくうるさくてありえないほど近い」を読んで、その物語の終わり方、行き着く先を思って、もう一度読み返したくなったのだった。
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アーヴィング初読みがこれ。 巻末の解説によると、この作家の短編&エッセイ集って、珍しいらしい。 「ピギー・スニードを救う話」は、実はエッセイ。子供の頃、住んでいた田舎町に、豚のために生ゴミを集めるピギー・スニードという太っていて不潔でちょっとおかしな青年がいて、子供たちの格...
アーヴィング初読みがこれ。 巻末の解説によると、この作家の短編&エッセイ集って、珍しいらしい。 「ピギー・スニードを救う話」は、実はエッセイ。子供の頃、住んでいた田舎町に、豚のために生ゴミを集めるピギー・スニードという太っていて不潔でちょっとおかしな青年がいて、子供たちの格好のイジメの標的になっていた。でも、アーヴィングのおばあさんはピギー・スニードにも優しく接していた。ある日、消防団に入ったアーヴィングは――というお話。 子供の頃の情景を描きつつ、なぜ自分が物書きになったのか、という動機というか心意気が書かれています。 他に6つの短編と、1つの評論(書評?)が入っています。 うん、結構面白かった。 ちょっと病的な雰囲気の後味が気になるけど、視点が独特だし、文章も余計な美辞麗句がなくて、でも味があってパンチもあって。 最後の一編、「小説の王様」でアーヴィングが絶賛しているディケンズの方が読みたくなってしまいました。
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