敗因の研究

日本経済新聞運動部(編者)

• 販売会社／発売会社: 日本経済新聞社/
• 発売年月日: 1999/12/16
• JAN: 9784532163266

商品レビュー

2013/08/25

彼らはなぜ勝てなかったのか（瀬古利彦、長崎宏子、黒岩彰、西本幸雄、斎藤仁、Ｗ杯ジャマイカ戦の日本、決勝戦のブラジル）、強者がどうしても果たせなかった夢（青木功、小錦、バース）また強者の転落（ラグビー、バレー、水球などのチーム･･･）それぞれのドラマと人生。プレッシャーに負けて行った姿と、彼らが負けた後も積極的な人生を歩んだ姿にも励まされます。

2012/02/14

日本経済新聞の土曜日夕刊「ひと・スポーツ」欄で1998年4月から連載開始された読み切りタイプのスポーツ評伝。99年発行でかなり古い本になってしまったが、甲子園のアイドル太田から、松坂、フランスでの岡田ジャパン、ブラジルなどの、ある時代に偏らず、いろいろなスポーツ選手が調整失敗などが個人史とともに載っている。

オリンピック、ちょっとした調整不足などから敗者になってしまったことから、どのように振りかえるのかが興味深かった。マラソン瀬古のロス五輪で水を飲まないという時代の指導法であったり、日本を背負ってプレッシャーで押しつぶされたり、敗者にもいろいろな原因・要因がある。

個人的には、科学的な肉体の理解がなかったことと、メンタル面での理解が経験のなさも手伝って、経験主義、伝統主義のみになっていたと思った。その意味では、いろいろな意味で進歩しているだろうと思う。

スポーツの時代を切り取ったという意味では、面白い本だと思う。

2010/09/29

いやあこれ面白ですよ。日経新聞スポート面って、読者がビジネスマンが中心なので、企業活動にも参考になる記事が多いんですよね。この本は敗者にインタビューしてその敗因を探るという、擦り傷に塩を塗るようでいて、誰もが聞きたいことを企画してくれていて、すんなり読めました。