超常現象の心理学 人はなぜオカルトにひかれるのか 平凡社新書

菊池聡(著者)

• 販売会社／発売会社: 平凡社/
• 発売年月日: 1999/12/15
• JAN: 9784582850284

商品レビュー

2010/05/28

あの大槻教授に関する…

[文庫ＯＦＦ]

あの大槻教授に関するコラムが面白かった。真剣に超常現象を理解してみようとするとなかなか興味深い内容だと思う。

2025/03/28

認知心理学者である著者が人が超常現象を信じる人の心理や超常現象そのものを解説している。
いや解説といより、心理学者からみるオカルト世界への苦言、苦悩が語られている。

占い師とカウンセラーの違い、血液型性格診断の危うさとか興味深い話もあった。
血液型性格診断は差別に繋がるって言うのは言われてみれば確かにそうだよなと。
血液型なんて変えようのない部分で評価されるって確かに問題。

2021/09/20

心理学の視点から「人はなぜオカルトにひかれるのか」を論じている。序盤では「オカルトは一種の癒しのようなもの」としているが、霊視などを通じて治療に使っている人たちへの結構強めの批判が展開されてくる。

中盤では、こうした霊能力者をワイドショーでやりこめた話が出てきて、俗っぽさは否めなかった。筆者にしてみれば、科学的な根拠もなく霊視などで治療をしたように見せかけ、適切な治療をせずに病気を進行させてしまう人たちが許せないという立場で批判を展開している。

最終的にはオカルトへの批判よりも、人やメディアの話を鵜呑みにせずに論理的に考える習慣をつけよう、ということで締めくくられている。１８０頁ほどで非常に読みやすく、さっと読めてしまった。