空間へのパースペクティヴ 九州大学「空間」プロジェクト

納富信留(編者), 溝口孝司(編者)

• 販売会社／発売会社: 九州大学出版会/
• 発売年月日: 1999/04/20
• JAN: 9784873785929

商品レビュー

2008/09/04

納富先生の書かれた部分しか読んでいません。

「空間」を考察するということは、私達が生きることにどのような意味をもつのか？
この問いに対して、納富先生は、私達の日常に馴染み深い「風土」という概念を取り上げ、風土を哲学することは「我々が正に生きている現場を全体として捉えようとする試み」であると探求の出発点を定める。
そして、その「風土」という問題を通じて「空間」を哲学することの意義は、この世界において活動し生きている私達が、自己をどのように了解しつつ主体的に形成しているかという問題であると納富先生は論じる。

僕は今、出身地大阪から東京へと住まいを移している。
大阪と東京との間にも風土の差はある。
その差異を感じるのは大阪という風土に根ざした僕である。
そんなことを気付かされました。
和辻哲郎『風土』に興味がわきました。