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哲学への回帰 資本主義の新しい精神を求めて PHP文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | PHP研究所/ |
発売年月日 | 1999/06/15 |
JAN | 9784569572826 |
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哲学への回帰
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哲学への回帰
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商品レビュー
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稲盛和夫と梅原猛とい…
稲盛和夫と梅原猛という思想界の2大巨人が、現代資本主義に必要な精神のありようを探る、対談集です。
文庫OFF
京セラの創業者で、京都賞の創設など学問の興隆にも尽力している稲盛和夫と、日本古代史について大胆な学説を次々に提示している梅原猛の対論です。対談の記録ではなく、両者の比較的短めの文章が交互に置かれる形で、対話が深められていくというスタイルの本になっています。 東洋の知恵を重視する...
京セラの創業者で、京都賞の創設など学問の興隆にも尽力している稲盛和夫と、日本古代史について大胆な学説を次々に提示している梅原猛の対論です。対談の記録ではなく、両者の比較的短めの文章が交互に置かれる形で、対話が深められていくというスタイルの本になっています。 東洋の知恵を重視する梅原と、実業家の稲盛の視点の違いが見えて、興味深く読めました。たとえば、「共生」の大切さを説く梅原に対して、稲盛は「共生」と「競争」のバランスをとることの重要性を主張しています。また、梅原が西洋の「進歩」の限界を指摘して「循環」型社会へと移行すべきだと述べるのに対して、稲盛は「循環」が停滞性をもたらすのではないかという問題を指摘しています。 さらに、稲盛の出資でおこなわれた中国・良渚遺跡の発掘では、主に歴史的な観点から議論をおこなう梅原に対して、稲盛が技術者の視点から当時の技術がどれほど優れていたのかを指摘するところにも、両者の視点の違いが際立っておもしろく読みました。 そういうわけで、個人的には「哲学への回帰」という本書全体のテーマよりも、2人の著者の視点の違いの方がおもしろく感じられた本でした。
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