オリンピックは金まみれ 長野五輪の裏側

江沢正雄(著者)

• 販売会社／発売会社: 雲母書房
• 発売年月日: 1999/02/07
• JAN: 9784876720712

商品レビュー

2012/12/16

確かに著者が言ってるように、たかだか二週間だけのために長野の自然を破壊するのは反対だというのはそれなりに説得力がある。
企業による利権優先というのも確かにそうなんだろう。
しかし、それを主張するだけなら問題ないけど、常時IOC、JOCおよび五輪招致活動などで問答無用の極悪集団として絶対悪として展開していて、それでいてその根拠が賄賂をもらってるに違いないとか、ほとんどが推測と願望だ。
要は気に入らないからオリンピックの何もかもが気に入らないというのはよくない。オリンピックが気に入らないという感情が勝って論理的な論拠が著しくかけている。

そもそもいろいろ論理の飛躍が多すぎる。
左翼的な考えはわかるけど、もうちょっと考え方はフラットじゃないと。。。
開会式を何でもかんでもナチスに絡めたり、君が代斉唱や天皇への敬礼を「天皇アキヒト、ミチコ（カタカナ）に対する崇拝の強制」は戦前と同じ軍国主義である。とか都合のいいことは全部戦前と同じであるという安易な考え方が目につく。左翼お決まりの極論の多様だ。

反対なら反対としてもうちょっとやり方を考えれば支持が拡大していたかもしれない。