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丸山眞男 音楽の対話 文春新書
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丸山眞男 音楽の対話 文春新書

中野雄(著者)

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丸山眞男 音楽の対話 文春新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋/
発売年月日 1999/01/20
JAN 9784166600243

丸山眞男 音楽の対話

¥220

商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2013/02/11

丸山眞男の弟子であるが、特異な分野を歩いたヒト  中野雄が、みた丸山眞男。 思想家として有名であったが、あまりふれなかったヒト。 今回の本で、丸山眞男をソウフツとさせるモノがある。 こうやって、違った分野でもすごい能力 を持っていたことがよくわかる。 人間は、多能であることは...

丸山眞男の弟子であるが、特異な分野を歩いたヒト  中野雄が、みた丸山眞男。 思想家として有名であったが、あまりふれなかったヒト。 今回の本で、丸山眞男をソウフツとさせるモノがある。 こうやって、違った分野でもすごい能力 を持っていたことがよくわかる。 人間は、多能であることは、このことを通じても理解できる。 再現芸術家としての演奏家。追創造。 「思想史家の仕事は、音楽における演奏家の仕事と にているのではないでしょうか。 音楽は通常、再現芸術であります。 その点で美術や文学と非常に異なっている特色がある。」 1961 丸山眞男 「思想史家のえがく思想というものはどこまでも 過去の思想の再創造の所産であります。・・ そこには、一方歴史による被拘束性とともに、 他方、歴史に対して自分が働きかける・・という 両方向性があります。 こうして歴史によって自分が拘束されることと、 歴史的対象を自分が再構成することとの、 いわば弁証法的な緊張を通じて過去の思想を再現する。 このことが思想史の本来の課題であり、 またおもしろさの源泉である、 というふうに私は理解しております。」 ○ワグナーを嫌いだったが、 ワグナーを聴いて好きになった過程 ○フルトヴェングラーに対して、 限りなく傾倒し彼の時代的制約を読みとったこと。 ○時代背景から、 ハイドン、モーツアルト、ベートーベンをみている。 ベートーベンの音楽は、「理想と意志」をもっている。 それは、時代背景にあると指摘する。 ○教育の在り方について、 「音楽は『生き物』です。それ自身が生命力を持っている。 生成ー発展の法則に従って生きていると言っていいでしょう。 フルトヴェングラーが『有機体』という言葉で 表現していますね。 生まれて、育って、最盛期を謳歌して、 やがて衰亡期を迎え、消え去っていく。 彼は自分が命を懸けてやっている音楽にも 『いつか死滅の時が訪れる』といっているんです。 予言じゃない。断言です。 『だからすべての音楽は哀しい』とも」

Posted by ブクログ

2011/04/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 戦後日本の知的リーダーの一人・丸山真男には知られざる第二の専門―「音楽」があった。 交流四十余年、思想史・音楽の両分野で丸山に師事した、おそらくは唯一の人物である著者が、いま初めて明かす刮目すべき「丸山真男論」。 作曲家ワーグナー、指揮者フルトヴェングラーを切り口に、丸山は歴史と文化、そして「生きることの意味」について、飽くことなく語り続けた。 もしかしたら丸山は、人生を二度生きた人かもしれない。 [ 目次 ] プロローグ 思想史家=演奏家 第1部 ワーグナーの呪縛 第2部 芸術と政治の狭間で―指揮者フルトヴェングラーの悲劇 エピローグ 〔執拗低音〕と『シャコンヌ』 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted by ブクログ

2010/12/31

教養とか思想というテーマで書かれた書物を読むと、丸山眞男の名前はよく目にする。日本の現代思想源流ともいえる評論家の一人である。 本書によれば、音楽と思想という2つの世界で生き、知的・文化的作業を稀有の頭脳で繰り返したという。 ベートーベンはボンで生まれたということは誰もが知って...

教養とか思想というテーマで書かれた書物を読むと、丸山眞男の名前はよく目にする。日本の現代思想源流ともいえる評論家の一人である。 本書によれば、音楽と思想という2つの世界で生き、知的・文化的作業を稀有の頭脳で繰り返したという。 ベートーベンはボンで生まれたということは誰もが知っているが、祖先はオランダ人ということはあまり知られていない。ドイツの中でも国籍不明な男が、がちがちの旧体制のウィーンという社会で、自己表現の手段としてソナタ形式の枠組みで作曲活動を行った。音楽に意志を織り込んで、新しい時代を感じて聴衆と共有していたのだろう。 本文のうち、ワーグナーとフルトベングラーの記述が半分くらいを占める。近現代のドイツを作曲家と指揮者に全身全霊をかけているように思えた。スコアからの音楽の理解や、レコードを聴く作業を通じた、音楽解読作業の一端を垣間見ることができる。 日本思想史の特色をバッソ・オスティナートといったところには共感できる。通奏低音でなく、低音部に主題という意味があるという構造にうなずける。 主旋律は時代によって違う。儒教・仏教・西洋思想等により変化する。 個人的には、日本でオルゲルプンクトの役割を果たしているのは神道の行動様式だと思う。

Posted by ブクログ

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