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ペール・ゴリオ パリ物語 バルザック「人間喜劇」セレクション第1巻
定価 ¥3,080
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 藤原書店 |
発売年月日 | 1999/05/30 |
JAN | 9784894341340 |
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ペール・ゴリオ
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商品レビュー
4.5
4件のお客様レビュー
あとがきの、物語についての背景の解説部分を先に読んでから読むのがおすすめ。理解しやすくなる。 主人公が親戚のおばさんの家に初めて行ってみて、そこで言われることが冗談なのか本気なのかがよくわからなくて混乱したけど(本気で言ってた)、そこで出てくる人たちの上下関係が飲み込めれば後は...
あとがきの、物語についての背景の解説部分を先に読んでから読むのがおすすめ。理解しやすくなる。 主人公が親戚のおばさんの家に初めて行ってみて、そこで言われることが冗談なのか本気なのかがよくわからなくて混乱したけど(本気で言ってた)、そこで出てくる人たちの上下関係が飲み込めれば後はすらすら読めた。 人間の本音と建て前の駆け引きがすごく面白かった。 解説にもあるように、登場人物一人一人の背景がしっかり作りこまれてるから、全ての出来事に前後関係があるのが感じられて面白い。 文章の表現もドラマチックで引き込まれる。 バルザックをもっと読んでみたくなった。
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19世紀パリ社交界の様子がわかる。当時のパリは、フランスの中でも異世界だったようで、そのことも含めてパリの様子がよくわかる。登場人物もそれぞれ魅力的で、ストーリーもおもしろい。最後まで飽きずに読める。が、主人公にせよ、脇役のヴォートランにせよ、当然話の続きがなくては、というところ...
19世紀パリ社交界の様子がわかる。当時のパリは、フランスの中でも異世界だったようで、そのことも含めてパリの様子がよくわかる。登場人物もそれぞれ魅力的で、ストーリーもおもしろい。最後まで飽きずに読める。が、主人公にせよ、脇役のヴォートランにせよ、当然話の続きがなくては、というところで終わっている。この気持ちに流されるとバルザックの沼にはまるのだろうな、と。恐ろしいことである。
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藤原書店の鹿島茂さんの翻訳が決定版。素晴らしいです。 単にわかりやすいだけでなく、 他のどの翻訳者よりもきとんとした日本語を書いている。 あとがきで解説されているように、 序盤の舞台説明がとにかく長くてわかりにくい。 情景が全く頭に入ってこず、何度中断したことか。 それでも諦め...
藤原書店の鹿島茂さんの翻訳が決定版。素晴らしいです。 単にわかりやすいだけでなく、 他のどの翻訳者よりもきとんとした日本語を書いている。 あとがきで解説されているように、 序盤の舞台説明がとにかく長くてわかりにくい。 情景が全く頭に入ってこず、何度中断したことか。 それでも諦めきれず、複数の翻訳版を読み比べていく中で 鹿島さんの訳に辿り着いて驚いた。 こんなに平易な内容だったんかい。。 つまり翻訳の問題だった可能性が濃厚なのである。 事実、バルザックの作品は良い翻訳が少ない事で有名らしい。 これには翻訳側の言い訳が昔から用意されていて、 バルザックという作家は、どちらかというと文章が下手な部類で、 文章の上手さよりも内容の面白さを重視していたため、 原文がごつごつとしていて翻訳が難しいからだ、 とのエクスキューズが非常に多いのだが、 それにしても新潮、岩波の翻訳は酷すぎる。 私から言わせてもらえば翻訳以前に日本語のセンスがないだけである。 *** さて、約30ページ程続く舞台説明が終わると 以降はそれまでの読み辛さが嘘であったかのように あっという間に読み終わってしまった。 ストーリーの急展開ぶり、主人公の急成長ぶりは 漫画を読んでいるようで拍子抜けする部分もあるが そう感じさせる程に読みやすいという事だろう。 バルザックはお金を中心とした設定の話が多く この作品だけでも ・出世欲に燃える若者の金の無心と良心の呵責 ・華やかな社交界の生活と貧乏生活 ・娘を愛する父と、父を金づるとしか見なしていない娘 というように、金銭がらみの様々な対立軸を設定し、 登場人物たちの心理をえぐり出していく。 その残酷な描きっぷりは凄まじく 読んでいて目眩を感じる程だ。 まるで予言者であるかのような、 後のドストエフスキーを予感させるかのような 異常に丁寧な心理描写は あたかも全知全能の神が語っているかのようである。 死に向かうゴリオの悲痛な叫び、 エンディング、ラスティニャックの台詞も見事。 バルザックの天才に脱帽! 2011-11-01 01:46:07 Twitter、 2011-11-03 02:06:10 Twitter、 2011-11-10 16:06:10 Twitterより 2013-06-15 一部加筆修正
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