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再会 慶次郎縁側日記
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 1999/05/21 |
JAN | 9784103892052 |
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商品レビュー
4
5件のお客様レビュー
慶次郎縁側日記シリーズ第二作 今回スポットを当てたいのは三人。 まずは慶次郎の養子・晃之助 見栄えのいい男らしく作品に出てくる女たちの視線を釘付けにしている。妻の皐月も内心穏やかではいられないだろう。 中には晃之助に会いたいばかりに、盗まれてもいない金を盗まれたと番屋に届け出る...
慶次郎縁側日記シリーズ第二作 今回スポットを当てたいのは三人。 まずは慶次郎の養子・晃之助 見栄えのいい男らしく作品に出てくる女たちの視線を釘付けにしている。妻の皐月も内心穏やかではいられないだろう。 中には晃之助に会いたいばかりに、盗まれてもいない金を盗まれたと番屋に届け出る娘まで出てくる。岡っ引の辰吉にも『定町廻りの男っ振りがいいってのも困ったものだ』と言われるほど。 だがその娘はそんな嘘をつくばかりに大変な目に遭ってしまう。 その娘に対し晃之助は『お前が嘘をついたことに腹を立てている』『俺に用があるなら、なぜ八丁堀へこない』と実にストレートに諭している。 いい男だと自覚していながらも嫌味のない言い方が出来るとは、かなりの上級者。 さらに『お前があの男とかかわりがあって、あの男の肩をもちたいのなら、そう言えばいい。俺はよけいに腹を立てて、目を覚ませと怒鳴ってお前を張り倒すかもしれない』と、第一作で慶次郎が言っていたのと似たような言葉で畳みかける。義理の親子ではあるが付き合いが長くなると似てくるのか。 単なる二枚目枠というだけでなく『罪を犯させない』ことの機微を心得ている、慶次郎譲りの同心だった。 二人目は辰吉。 恋女房が別れた男に刺されて殺されたというエピソードは第一作のレビューで書いたが、さらにその前に付き合っていた…というより一方的に惚れられていた娘がいた。 無頼時代は人気役者に容貌が似ていたとのことで、実は辰吉もイケメン枠だった。今は不惑の年を一つ越えたらしいが、その因縁の女性と再会して(というよりこれまた一方的に押しかけて来た)大変な目に遭っている。 いつもは仕事が早くて適格で岡っ引きになるために生まれてきたような男に見えるが、実は割と押しに弱いタイプなのだろうか。 三人目は蝮の吉次。 慶次郎と同じく『下手人を牢獄へ送らぬようにしている』のに、なぜ慶次郎は『仏』と呼ばれ自分は『蝮』と呼ばれるのかと自嘲する場面がある。それは同じやり方でも金を脅し取るからじゃないかと突っ込みたくなるのだが、まあそれは本人も重々承知だろう。 今回の吉次視点の話は二話あるが、どちらも強請の方は上手く行ってない。 こんな日もあるさ…と一話では笑っていられたが、もう一話では思わぬ再会があった。吉次の調子が狂っていたのはそのせいか。 吉次のさらに上を行く人間がいたとは。それは確かに『女は信用していない』と思ってしまうかも。 小憎らしい吉次だが、辰吉のピンチになると慶次郎に先に知らせに来てくれたりして、チーム慶次郎のことは気にしてくれている。 もうチーム慶次郎に入ってしまえば…と思うが、そうなったらやっぱり面白くない。吉次は蝮でいて欲しい。蝮だけど時折見せる人間らしさ、それが愛らしい。 北原さんの手にかかると、例えばちょっとした夫婦のいざこざが大きなドラマにも取り返しのつかない悲劇にも、滑稽話にも変貌する。 これも多視点で多角的多層的に物語を描いてくれるからであって、短編なのに読みごたえがある。 人から見ればそんなことで…なことでも本人から見れば積もり積もったものがある。その逆もあるかもしれない。 そうした面白さが毎回このシリーズには詰まっている。
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慶次郎シリーズは、いくつかの短編が組み合わさり物語になっている。それぞれに、「みなまで言うな」のようにエンディングは読者の想像に任せるのだが、粋な空気が流れている。今回のこの本は何人かの登場人物がかつて、関わりがあった女との再開がテーマとなっている。 毎回「う〜〜ん、そうきたか」...
慶次郎シリーズは、いくつかの短編が組み合わさり物語になっている。それぞれに、「みなまで言うな」のようにエンディングは読者の想像に任せるのだが、粋な空気が流れている。今回のこの本は何人かの登場人物がかつて、関わりがあった女との再開がテーマとなっている。 毎回「う〜〜ん、そうきたか」、と唸って終わる。
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図書館のリサイクルにて出会った一冊。江戸時代の人情噺…としてはたまに今と通じる話もあり、ドキリとすることも。通常ならあまり読まない時代モノですが、とても面白く、できれば前後のシリーズを購入してみようと思った次第です。
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