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円仁 唐代中国への旅 『入唐求法巡礼行記』の研究 講談社学術文庫1379
定価 ¥2,200
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1999/06/10 |
JAN | 9784061593794 |
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円仁 唐代中国への旅
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円仁 唐代中国への旅
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商品レビュー
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本書『円仁 唐代中国への旅 『入唐求法巡礼行記』の研究』は838年から847年に遣唐使として唐を旅した円仁の旅路を知れるおすすめの参考書です。 円仁はその遣唐使としての体験を 『入唐求法巡礼行記』という旅行記に書き記しました。ただ、この書物は現代の日本人にはほとんど馴染みのない...
本書『円仁 唐代中国への旅 『入唐求法巡礼行記』の研究』は838年から847年に遣唐使として唐を旅した円仁の旅路を知れるおすすめの参考書です。 円仁はその遣唐使としての体験を 『入唐求法巡礼行記』という旅行記に書き記しました。ただ、この書物は現代の日本人にはほとんど馴染みのないものとなっています。ですが、実はこの旅行記こそ世界史上とてつもなく大きな意味を持つ作品であることが本書では明らかにされます。 あのマルコポーロの『東方見聞録』よりも優れた旅行記としてこの『入唐求法巡礼行記』が存在しているというのは驚きでした。本書ではそんな円仁の旅行記の何が優れているのかということがじっくり解説された後、実際に彼の著作の流れに沿って円仁の旅路が紹介されていきます。 円仁については以前当ブログでも中国史の入門書として紹介した『中国の歴史06 絢爛たる世界帝国 隋唐時代』の本でも語られていましたが、本書『円仁 唐代中国への旅 『入唐求法巡礼行記』の研究』はその円仁の中国滞在をより深く知るためのおすすめ参考書となっています。 当時の仏教弾圧の様子や一般民衆の動きなども知れる刺激的な一冊でした。円仁という人物がいかに巨大な人物だったかを知れる本書はとてもおすすめです。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
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遣唐使と共に唐に渡った日本の僧円仁によって著された、当時の中国の様子が手に取るようにわかる「入唐求法巡礼行記」を研究したものである。著者のライシャワー氏はアメリカの元駐日大使である。 この巡礼記は円仁が唐を修行旅行したときの日記であるが、当時の中国の様子がいきいきと描写され...
遣唐使と共に唐に渡った日本の僧円仁によって著された、当時の中国の様子が手に取るようにわかる「入唐求法巡礼行記」を研究したものである。著者のライシャワー氏はアメリカの元駐日大使である。 この巡礼記は円仁が唐を修行旅行したときの日記であるが、当時の中国の様子がいきいきと描写されており、かの有名なマルコポーロの「東方見聞録」よりずっと詳しいという。日本最古の旅日記で、世界三大旅行記の一つといわれる。(もう一つは玄奘三蔵の「大唐西域記」) この「入唐求法巡礼行記」だが、日本においてもあまり知られていないそうだ。それに注目したライシャワー氏はさすがだ。大使でありながら、やはり学者の素質が大きいのだろう。父親も学者だったという。ライシャワー氏はこれを漢文の原書を読み、それを英訳したのだから凄いといわざるを得ない。 私は円仁はついては名前だけ茲覚大師ということで聞いたことはあったが、こんなに素晴らしい旅の日記を残していたことはこの本で初めて知った。確かに詳細な記録である。以前玄奘三蔵の伝記「大慈恩寺三蔵法師伝」の前半部分である、慧立著「玄奘三蔵」を読んだ。これは詳細な旅の記録ではあるが、人や文化、土地土地についての描写が少なかった。マルコポーロの「東方見聞録」は未だ読んでいない。 比較してみると慧立の「玄奘三蔵」は難しくて読み進めるのが大変だったが、「円仁」は大部でありながら最後まで飽きさせなかった。またライシャワー氏によると当時の中国(唐)については、マルコポーロより円仁の方がはるかに詳細に、しかも正確に記述しているそうだ。確かに面白かった。 当時そういう日本人僧がいたということを我々は誇りに思うべきであると思った。機会をみて「東方見聞録」にも目を通してみたい。
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目次:第1章 円仁の日記、第2章 円仁-巡礼と師父、第3章 遣唐使、第4章 円仁と中国官吏、第5章 唐における生活、第6章 大衆の仏教、第7章 仏教弾圧、第8章 中国における朝鮮人、第9章 帰朝
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