ニールス・ボーア論文集(1) 因果性と相補性 岩波文庫ニ-ルス・ボ-ア論文集1

ニールスボーア(著者), 山本義隆(訳者)

• 販売会社／発売会社: 岩波書店/
• 発売年月日: 1999/04/19
• JAN: 9784003394014

商品レビュー

2010/05/28

この本を読まれる方は…

[文庫ＯＦＦ]

この本を読まれる方は多分、物理学を専攻されているか、個人的に物理学を学ばれていると思いますが、この本では量子力学の解説的な学習には向きません。ここに記されている内容はボーアが考えたままの形であるため、物理学の初歩的な部分（力学や電磁気学）をよく理解した上でないと理解できないと思います。また、内容の一部は、アインシュタインなどとのやり取りとなっているので、この本で量子力学を学ぶことはできないでしょう。それでも、一通り量子力学を理解していて、なぜその発想にいたったのか、アインシュタインとの相違

2022/07/09

アインシュタインとの論争を含めた、ニールス・ボーアの量子力学論文集。
20世紀初頭に出た量子力学は、シュレジンガーの猫やら、粒子性と波動性の2面性やら、不確定性原理やらで、それまでの古典物理学や一般常識とかけ離れていて、さぞかし当時は面食らったろう。
アインシュタインが「神はサイコロを振らない」と言うのもうなずける。
が、このボーアの論をじっくり読んでみると、なんとなく分かった気になってくる。
「測定はそれ自体対象に影響を与える」との説明にはうなずかされた。

難しいし、論をきちんと追うのは骨が折れる。けど、面白い。

2022/05/19

山本義隆が集めた論文を翻訳したものである。最初の方は数式が出てくる。解説のボリュームが大きい。横文字で小さいが意外と読みやすい。教養である。栗原のおすすめ本。スマホ版ではこの書籍が出てこない。