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芸術における近代 美的コンセンサスは得られるか 叢書 転換期のフィロソフィー第2巻
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芸術における近代 美的コンセンサスは得られるか 叢書 転換期のフィロソフィー第2巻

神林恒道(編者), 太田喬夫(編者)

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芸術における近代 美的コンセンサスは得られるか 叢書 転換期のフィロソフィー第2巻

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ミネルヴァ書房
発売年月日 1999/04/25
JAN 9784623029198

芸術における近代

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2019/07/23

近代から現代にかけての芸術が抱え込んできた諸問題を、「近代の自覚としてのロマン主義」「世紀末の闇と光」「状況としてのポストモダン」という3つのテーマにそくして、15人の執筆者が論文を寄せています。 小田部胤久の論文「「ゴシック」再興からロマン主義へ―北方的芸術精神の系譜学」は、...

近代から現代にかけての芸術が抱え込んできた諸問題を、「近代の自覚としてのロマン主義」「世紀末の闇と光」「状況としてのポストモダン」という3つのテーマにそくして、15人の執筆者が論文を寄せています。 小田部胤久の論文「「ゴシック」再興からロマン主義へ―北方的芸術精神の系譜学」は、ヨーロッパ精神史における「北」と「南」という「方位」のなかでロマン主義の位置づけを明らかにしています。 神林恒通の論文「崇高と近代―崇高論の射程」は、バークからカントへと引き継がれ、現代においてはリオタールやニューマンによって新しい角度から論じられることになった崇高論の系譜についての論考です。 岩城見一の論文「新芸術の楽しみ方―ヘーゲル美学研究の現状と問題点」は、ヘンリッヒやブプナー、ゲートマン=ジーフェルトといった現代のヘーゲル美学の研究者たちの仕事を紹介するとともに、「現象即体系」という観点から後期ヘーゲルの美学を見なおそうとする著者自身の解釈の方向性が示されています。 このほか、アンリ・マティスの「楽園」を、このテーマにかんする絵画の系譜のなかで位置づけた潮江宏三の「「楽園」の転換」や、文学作品における絵画の描写のありようを論じた太田喬夫の「世紀転換期の文学における絵の記述―ドストエフスキーの『白痴』とプルーストの『失われた時を求めて』」などの論考も、手堅い内容で興味深く読みました。

Posted by ブクログ

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