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彼の名はヤン
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 徳間書店/ |
発売年月日 | 1999/03/31 |
JAN | 9784198609955 |
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彼の名はヤン
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商品レビュー
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3件のお客様レビュー
1944年9月から1945年3月のベルリンの近く。もうすぐ戦争が終わるドイツ。ポーランド人の青年とドイツ人の少女。少女の一人称で語られる物語。少女の心の変化がすごい。
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ナチスの敗戦が近づいているドイツのとある村で、農家の2階に身を潜め、人生がふたたび動きだすときを待っているレギーネ。ポーランド人の青年と愛しあったために、髪を切られ逮捕された17歳の少女は、ふつうなら、無垢で善良な悲劇のヒロインとして描かれるところだろう。だがこの作家は、戦争が始...
ナチスの敗戦が近づいているドイツのとある村で、農家の2階に身を潜め、人生がふたたび動きだすときを待っているレギーネ。ポーランド人の青年と愛しあったために、髪を切られ逮捕された17歳の少女は、ふつうなら、無垢で善良な悲劇のヒロインとして描かれるところだろう。だがこの作家は、戦争が始まったころはまだ子どもだった少女に、自分の責任と向き合わせるのだ。 夜中に助けをもとめてきたレギーネを黙って休ませてくれた「おかみさん」、穏やかなフランス人の捕虜モーリスと、労働も食事もともにする働き者のゲルトルート。国がおしつけてくる価値観とは異なる感覚を守り通している3人と暮らすなかで、少女は、両親は目が見えていなかったわけではなく、現実から目を背けて指導者の見せる夢を信じることを選んでいたこと、自分もまた、ヤンとの出会いによって初めて目をみひらかれ、イデオロギーのほころびや、ひそやかな抵抗のサインに気づくようになったことを理解していく。 しかも興味深いことには、民族の「純潔」を負わされる一方で、兵士として死地に赴く少年たちに体をあたえるよう期待されるという、少女たちの心身をひきさく矛盾をするどく指摘していることで、後の名作『ゼバスチアンからの電話』につながるテーマが浮かび上がっている。 残された時間が短いことを予感しながら、「足跡を残す」ことの意味を伝えて、姿を消したヤン。足跡だけを遺して消えた多くの人々に思いを馳せて、足跡をつないでいく責任をつたえる、ささやかで力強い本だ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
同じ人間が、人種で国境で差別される。人を殺しても許される。やさしい隣人に裏切られる。愛が、思想が、黙殺される。その不条理さを、一言で片付ける、「セ・ラ・ゲール」(それが戦争さ)、その言葉の、どこまでも乱暴な説得力。 原題:Er heiβ Jan
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