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本格推理(15) さらなる挑戦者たち 光文社文庫文庫の雑誌
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商品詳細
内容紹介 | 内容:風水荘事件 藤崎秋平著. お寒い死体 池月涼太著. 情炎 深川拓著. 丑の刻まいり殺人事件 飛鳥悟著. 利口な地雷 石持浅海著. お誕生日会 朝岡栄治著. 動く「密室」 嵯峨大介著. 鍵のお告げ 大友瞬著. 雪のウエディングドレス 柴田哲良著. 隣の部屋の殺人 田中健治著. テレポ-テ-ション 行多美帆子著. 六人の乗客 大森善一著. 陽炎の夏 今里隆二著 |
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販売会社/発売会社 | 光文社/ |
発売年月日 | 1999/11/20 |
JAN | 9784334729196 |
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本格推理(15)
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商品レビュー
3.5
3件のお客様レビュー
これが「本格推理」シ…
これが「本格推理」シリーズ最終巻です。「新・本格推理」シリーズへ続きます。石持浅海氏のデビュー前の短編が読めます。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『本格推理』シリーズも今回が最終巻。とはいえ、このあと編者が二階堂黎人氏に代わり、『新・本格推理』シリーズが始まるのだからあまり感慨は無い。 15冊も巻を重ねて、その中には目を見張るもの、プロ顔負けの巧さが光るもの、素人の手遊び、独りよがりのものと玉石混交という四字熟語が相応しいシリーズだった。 で、今回はといえば、はっきり云って小説として読めたのは石持浅海氏の「利口な地雷」のみだったという印象が強い。もうこれはこの時点においてプロの筆致である。題材も対人地雷禁止条約をプロットに絡ませるなど、他とはオリジナリティが群を抜いており、読み物として非常にコクがあり別格の出来映えだ。 その他には読み物として「六人の乗客」が読み応えがあった。バスの横転事故の際に耳を切られそうになるという奇事に見舞われ、それが悪夢となって夜毎うなされる1人の女性。顔は知りつつも名前も知らないいつも乗り合わせる乗客たちがなぜ事故の時に憎悪に満ちた顔で彼女の耳を取ろうとしたのかというのがこの物語の焦点。 正直、六人の乗客の造形、書き分け方が見事であり、ホラー仕立ての先の読めないストーリーにわくわくしたが、耳を切ることの必然性が全然無くてがっかりした。さんざん耳の切断の謎で引っ張っておいてあの真相はないだろう。 その他、やや感心したものの全面的に納得できなかったものを挙げていく。 「お寒い死体」は密室殺人事件が実は誘拐事件での逃亡劇だったというアイデアは秀逸だったが、誘拐犯人である夫婦の偽の自白の持続性に疑問を持った。 「情炎」は二重三重に真相が明かされるのはなかなかなのだが、溶剤を隠したいという理由がよく判らなかった。具体的にどんな溶剤を使っていてなぜそれが犯人究明の手掛かりになるのか、明確にしてほしかった。あとこの作者は文章が上手いと自負しているようだが、自分に酔っており、それが鼻についた。 「丑の刻参り殺人事件」は犯行時刻に容疑者がTV局の隠し撮りに遭っていたというシチュエーションは最高だったが、大掛かりな機械トリックにがっかり。 特筆するのは実は13編中これだけなのだ。以前から感想で述べているように未だに素人なのにシリーズを作り、しかも名探偵を設定するマスターベーションが続いている。 これが実に不愉快。金出して読む者に対し、無神経さを感じる。 辛辣すぎるかもしれないが、シリーズ最後で有終の美を飾れなかったというのが正直な感想である。
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イメージ参照(http://blogs.dion.ne.jp/kentuku902/archives/2071539.html) (収録作品)お誕生日会(朝岡栄治)/丑の刻参り殺人事件(飛鳥悟)/お寒い死体(池月涼太)/利口な地雷(石持浅海)/陽縁の夏(今里隆二)/オニオン・クラ...
イメージ参照(http://blogs.dion.ne.jp/kentuku902/archives/2071539.html) (収録作品)お誕生日会(朝岡栄治)/丑の刻参り殺人事件(飛鳥悟)/お寒い死体(池月涼太)/利口な地雷(石持浅海)/陽縁の夏(今里隆二)/オニオン・クラブ綺談5 鍵のお告げ(大友瞬)/六人の乗客(大森善一)/動く「密室」(嵯峨大介)/雪のウエディングドレス (柴田哲良)/隣の部屋の殺人(田中健治)/情炎(深川拓)/風水荘事件(藤崎秋平)/テレポーテーション(行多未帆子)
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