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うぐいすとバラ エディタ・グロベローヴァ、半生のドラマとその芸術
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 音楽之友社 |
発売年月日 | 1999/03/10 |
JAN | 9784276217751 |
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うぐいすとバラ
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音楽家と愛好家、こうも音楽にかかわる人々がウィーンに引き寄せられるのはなぜか。映画『第三の男』、ロマ(ジプシー)の人々、コロラトゥーラソプラノとして著名な歌手・グルベローヴァの歌声に触れながら迫る。 映画『第三の男』(The Third Man)はウィーンを舞台にした名画として世...
音楽家と愛好家、こうも音楽にかかわる人々がウィーンに引き寄せられるのはなぜか。映画『第三の男』、ロマ(ジプシー)の人々、コロラトゥーラソプラノとして著名な歌手・グルベローヴァの歌声に触れながら迫る。 映画『第三の男』(The Third Man)はウィーンを舞台にした名画として世界的にヒットした。しかし、現地ウィーンではなぜか不人気である。しかも、あの有名な主題曲を作曲演奏したアントン・カラス(Anton Karas)の人生も数奇であり、彼はウィーンで疎んじられていたと言う。 そして、惜しくも、この世を去った エディタ・グルベローヴァ(Edita Gruberová)、彼女も当初はすんなりとウィーンで受けいられた訳ではない。グルベローヴァ国立歌劇場デビュー45周年記念公演(45 Jahre Edita Gruberova an der Wiener Staatsoper)と、オペラの魅力に開眼した彼女の ツェルビネッタのアリアの思い出から、彼女の半生を描いた『うぐいすとバラ』を引き合いにウィーンを想う。 ● 映画『第三の男』が現地ウィーンで不人気な理由 ● 主題曲を作曲演奏したアントン・カラスのその後 ● ウィーンで伝説の歌姫の美声を浴びる ● 待ち望んでいた比類なき歌声 ● それでも音楽家たちは“魔の都”ウィーンを目指す ● 音楽家たちが夢を持って集まる街がハプスブルク家のお膝元ウィーン グルベローヴァの紹介だけを見れば華やかなオペラ歌手の1人に見えると思うが、スロバキアの田舎出身の彼女は実はたいへんな苦労人である。彼女の評伝『うぐいすとバラ エディタ・グルベローヴァ 半生のドラマとその芸術』(ニール リショイ著、久保 敦彦訳、音楽之友社)によると、歴史や政治体制の荒波の中で、幾度も不幸な境遇に陥り、屈辱的な扱いを受けながらも、その都度立ち上がり、40年以上戦ってきた。 第2次大戦後、社会主義体制に異を唱えた彼女の父は時の政権によって投獄され、出獄した時にはひどい心身症にかかり別人のようになって帰ってきたという。その実の父による家族への暴力はすさまじく、幼い彼女は夜中に頻繁に母と家から逃げ出していたらしい。また、チェコ人によるスロバキア人に対する差別もあり、出自が彼女のキャリア形成に暗い影響をあたえた。 音楽学校を卒業した後も苦難は続く。社会主義体制下での生活が長かったため、西側の資本主義体制やマネジメントの世界になかなかなじめなかったのだ。世界的な人気が出てからも、同僚と比べれば信じられない低い手当で歌っていたこともあると言う。そんな環境でも精進と努力を重ね、ただただ頭抜けた歌唱能力だけがキャリアを後押ししていった。やがてウイーンに亡命し、2人の子どもを育てながら、地道にレパートリーを増やしていく。ようやく有能なマネージャーとの出会いに恵まれ軌道に乗った後は、ひたすらキャリアを積んでいったのだ。 それでも、クラシック音楽会に君臨するCAMIというエージェント企業からは、影で邪魔をされ、メトロポリタン歌劇場が出演を切望していたが、その機会はなかなか訪れなかったりもしていた。 しかし、後になって気がついたことであるが、簡単に商業ベースにのらず、体調管理や役選び(=キャリア)に慎重だったことが、声を大事にする彼女にとっては大きなプラスになったようだ。そのおかげもあって年齢をかさねても衰えない声を維持できているのだろう。 詳細はコチラから↓ https://jtaniguchi.com/wien-karas-gruberova/
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ドラマティックなコロラトウーラ・ソプラノとして数年前にも来日し、「ルチア」で国内を感動の渦に巻きこんだグルベローヴァの半生記というより、その音楽の素晴らしさを分析した本。マリア・カラスを超える好感度との最大級の表現もTVで舞台録画を見ただけに納得できます。その他、ツエルビネッタ、...
ドラマティックなコロラトウーラ・ソプラノとして数年前にも来日し、「ルチア」で国内を感動の渦に巻きこんだグルベローヴァの半生記というより、その音楽の素晴らしさを分析した本。マリア・カラスを超える好感度との最大級の表現もTVで舞台録画を見ただけに納得できます。その他、ツエルビネッタ、ノルマ、夜の女王などの配役の素晴らしさ。特にツエルビネッタは彼女のそのコケティッシュさ、上品なお色気で最も相応しい歌手だということで、一度見たくなります。スロバキアの村娘であった彼女が21歳の時にチェコ事件を経験、オーストリアへの亡命と22年ぶりの帰国。私と同世代である一人の普通の女性であったことも親しみをもちました。まさに「うぐいすと薔薇」タイトルにピッタリでした。
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グルベローヴァのいう比類なきソプラノ歌手の半生。 その壮絶ともいえる音楽に対する思いに、心動かされました。 音楽に対する姿勢の大切さ、改めて考えさせれました。
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