日本人は歴史から何を学ぶべきか 財産としての日本史を読み直す

小和田哲男(著者)

• 販売会社／発売会社: 三笠書房/
• 発売年月日: 1999/04/15
• JAN: 9784837917830

商品レビュー

2005/07/28

歴史って勝者の立場から語られるもの。そこには脚色がある・・・そう思って学生時代、歴史を勉強したかったなあ。

過去に学ぶ眼、批判する眼が「自分の財産」になる！

2004/12/18

久しぶりに小和田哲男先生の本です。

個人的には、この方の歴史観ってしっくりこないことが多いのですが
なぜだか、何冊も読んでいます。
（本を購入してから「またこの人だ」って事が多い

今回は、珍しく？共感できる内容でした。
「歴史に学ぶ」とはよく言うけれども、
結局歴史から何を学ぶのかといわれると
難しい問題ですね。
古人と同じことをしていたのでは二番煎じだし、
時代の流れに会わないことも多い。

歴史の表面を追いかけていたのでは意味はなくて、
大事なのは古の人の心意気を感じることだと思う。
そして、その心意気の積み重ねが今の私たちの社会の礎となっていること。
今の自由・平等な社会につながっていると考えれば
百姓一揆を起こした農民だって、明治維新の志士と同じ重みを持って
歴史を積み上げてきたんだと実感できるはず。

そして、もっと大事なことがもうひとつ。
そんな先人たちと同じ血が私たちの中にも流れていること。
先人に恥じぬよう、私たちも未来の社会の礎とならねば。