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神々の乱心(下) 文春文庫
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神々の乱心(下) 文春文庫

松本清張(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2000/01/07
JAN 9784167106867

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商品レビュー

3.4

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2022/12/25

松本清張の遺作。未完の作品だけれど、物語がほぼ完結に至っているのが読者としては救い。 上巻で月辰会や関係者が概ね登場して、下巻では関係者が次々と結ばれていく。時代は満州事変前夜で張作霖爆殺事件も絡んできて読者の関心を引き寄せるのも忘れていない。 宗教物でよくある神々しく美しい女性...

松本清張の遺作。未完の作品だけれど、物語がほぼ完結に至っているのが読者としては救い。 上巻で月辰会や関係者が概ね登場して、下巻では関係者が次々と結ばれていく。時代は満州事変前夜で張作霖爆殺事件も絡んできて読者の関心を引き寄せるのも忘れていない。 宗教物でよくある神々しく美しい女性と神つきと性みたいなモチーフから逃れられてはいないけれど、その薄っぺらさ=フェイクさも同時に語られていて、フェイクであるが故の説得力も語られている。 巻末の編集部註でその後の展開はおおよそ予想はつくけれど、唯一皇居のレシピの話はよくわからないまま。誰か解説してくれているのだろうか。原武史さんの解説本があるようなので、そちらも参照したい。

Posted by ブクログ

2022/06/20

「松本清張」の長篇歴史ミステリー作品で最後の小説となった『神々の乱心』を読みました。 『失踪 ―松本清張初文庫化作品集〈1〉』、『月光 ―松本清張初文庫化作品集〈4〉』、『十万分の一の偶然』に続き「松本清張」作品です。 -----story------------- 〈上〉 ...

「松本清張」の長篇歴史ミステリー作品で最後の小説となった『神々の乱心』を読みました。 『失踪 ―松本清張初文庫化作品集〈1〉』、『月光 ―松本清張初文庫化作品集〈4〉』、『十万分の一の偶然』に続き「松本清張」作品です。 -----story------------- 〈上〉 昭和8年。 東京近郊の梅広町にある「月辰会研究所」から出てきたところを尋問された若い女官が自殺した。 特高課第一係長「吉屋謙介」は、自責の念と不審から調査を開始する。 同じころ、華族の次男坊「萩園泰之」は女官の兄から、遺品の通行証を見せられ、月に北斗七星の紋章の謎に挑む。 ―昭和初期を雄渾に描く巨匠最後の小説。 〈下〉 昭和8年の暮れ、渡良瀬遊水池から他殺体があがった。 そして、もう一体。 連続殺人事件と新興宗教「月辰会研究所」との関わりを追う特高係長「吉屋謙介」と、信徒の高級女官を姉に持つ「萩園泰之」。 「『く』の字文様の半月形の鏡」とは何か? 背後に蠢く「大連阿片事件」関係者たちの思惑は? 物語は大正時代の満洲へと遡る。 未完の大作。 ----------------------- 上下巻を合わせると900ページ余りで時間、空間、テーマともにスケールが大きな作品… 久しぶりの大作でしたね。 時代が大正末期から昭和初期で、当時の行政機構(特に警察や軍、宮中関係組織)がキチンと理解できていないことや、日常において興味の薄い新興宗教がテーマになっていること、知識がほとんどない神事や考古学に関する内容が次々に出てくることから、なかなか内容が理解できず読み進むのに時間がかかりましたねぇ。 大正末期の中国大陸での大連阿片事件や、謎の男「横倉健児」が新興宗教を興そうと企むエピソード、、、 時代は昭和初期に移り、新興宗教「月辰会研究所」と宮中の関係、女官「北村幸子」の自殺、大連阿片事件関係者の殺害事件、、、 それぞれ、別な立場や視点から真実に近づこうとして活動する特高警察警部「吉屋謙介」と公家の「萩園泰之」、、、 序盤~中盤で提示された数々のエピソード、事件や謎に関する絡み合った糸が少しずつ解けはじめたところで… 突然、物語は終わってしまいます。 う~ん、残念… 「松本清張」も書き切りたかったんでしょうが、残念ながら未完のまま召されてしまったそうです。 しかし、巻末に編集部が生前の著者から聞いていた内容から結末を想像する手掛かりが示されており、概ね、結末が想像できる内容になっていたので、モヤモヤは減少しましたけどね。 でも、できることから「松本清張」の手で描かれた結末を読みたかったですねぇ。 以下、主な登場人物です。 「吉屋謙介」  埼玉県特高警察の警部。  普段の拠点は浦和町の県警察部。  月辰会に関わる怪事件を捜査する。 「萩園泰之」  藤原不比等を祖とする子爵・萩園泰光の弟。  吉屋警部とともに本作の探偵役となる。  青山に住み、「華次倶楽部」という公家次男の親睦団体を結成している。 「萩園彰子(深町女官・深町掌侍)」  萩園泰之の姉。  皇宮御内儀に奉仕している。  「深町」は宮中での源氏名。 「伏小路為良」  華次倶楽部の会員で、萩園泰之と親しい。  華族内での情報通。 「北村幸子」  深町女官・萩園彰子の部屋子であり、使いとして月辰会に出入りしていたが、吉野川に謎の投身自殺を遂げる。 「北村久亮」  北村幸子の父。  吉野町の倉内坐春日神社の宮司。 「北村友一」  北村幸子の弟。  春日神社の禰宜。 「大島常一」  埼玉県特高警察課長。  吉屋警部の上司。 「足利千代子(喜連川典侍)」  室町幕府古河公方の末裔。  41年間宮中に出仕したのち、栃木県の佐野に隠棲している。  71歳。

Posted by ブクログ

2021/08/07

全体的ひ読みにくいし、やけに偶然が重なるようにも思う。でも、これから大団円へってところで終わるのは惜しいなあ。つながりがどんどん分かっていくところだよね。 当時の満州や、華族の存在感みたいなものを垣間見られるのは面白かった。 鹿茸って、こんなに効用のあるものだったんだ。何かでも...

全体的ひ読みにくいし、やけに偶然が重なるようにも思う。でも、これから大団円へってところで終わるのは惜しいなあ。つながりがどんどん分かっていくところだよね。 当時の満州や、華族の存在感みたいなものを垣間見られるのは面白かった。 鹿茸って、こんなに効用のあるものだったんだ。何かでもらって、適当に料理して食べてしまった。

Posted by ブクログ

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