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斑鳩宮始末記
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 2000/01/10 |
JAN | 9784163189109 |
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斑鳩宮始末記
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商品レビュー
2.7
3件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
目次 ・子麻呂道 ・川岸の死体 ・子麻呂の恋 ・『信』の疑惑 ・天罰 ・憲法の涙 ・暗殺者 この作品の価値は、時代設定の妙、にあります。 大化の改新の前、聖徳太子が皇太子のころの日本を舞台に、殺人事件が起きます。 この時代、人々はどう暮らし、何をどう感じ、何に価値を抱いて生きてきたのかが、事件の捜査を通してわかるようになっています。 だからミステリとして読むと今一つかもしれませんが、古代史好きにはたまらんのです。 蘇我・物部の争いから約10年。 物部の残党はまだあちこちに隠れていたり、十七条の憲法と冠位十二階について聖徳太子が力を注いでいたり、隋が高句麗を責めようとしている大陸情勢が朝廷の政治に影響を与えたりしている時代の話です。 目からうろこで納得したのは、学校では日本最初の憲法ということで、十七条の憲法を冠位十二階制より大きな出来事として習ったのですが、同時代に生きる人たちは、憲法と言われても意味が解らないけれど、能力によって冠位が定められるということの方が大きな問題だったということ。 良家のででなくても能力があれば出世できる、という噂に浮足立つ人たちよりも、ずっと多くの既得権益を守りたい古来からの大家の反発の方が大きいというのは、言われてみればその通りなわけで。 だから飛鳥朝廷(推古天皇・蘇我馬子)と斑鳩宮(聖徳太子)は、ある意味対立しているわけです。 仏教をめぐって蘇我氏と物部氏が戦った時、聖徳太子は蘇我氏側だったのですが、仏教の教義を信じ実践しようとする聖徳太子と、「最新の宗教知っている俺かっこいい」な馬子とでは、仏教に向き合う姿勢がそもそも違います。 推古天皇は蘇我稲目の孫で馬子の姪なので、ここは一枚岩なのですが、聖徳太子も馬子の娘と結婚して子ども(蘇我入鹿に殺された山背大兄王)もいるから、そこまであからさまに敵対していたかどうかはわからないな。 でも確かに皇太子で摂政なのに、飛鳥朝廷から何十キロも離れた斑鳩に宮を置いて、馬で飛鳥まで通勤していたというのは、不自然と言えば不自然。かも。 山背大兄王は、お父さんに頭のあがらない世間知らずのおぼっちゃまとして書かれているから、後々シリーズが続けばいろいろ深掘りされていったのかなあと思うと残念。 この時代を舞台にした小説、もっと読みたい。
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子麻呂が走ると同じ主人公で描いた続編のような短編でしたが、前作の方が明らかに勢いがあったと思います。 残念。
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600年ごろ。厩戸皇子が冠位十二階を制定する頃の話。 江戸時代の与力の役割であった調首子麻呂(つぎのおびとねまろ)が様々な犯罪を暴いていく短編小説集。 その時代の農村の暮らしが分かる。というか,それしか分からない。 捕物帳という観点からは少し内容が簡単すぎる。
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