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毛沢東、トウ小平そして江沢民
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東洋経済新報社/ |
発売年月日 | 1999/10/14 |
JAN | 9784492211151 |
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毛沢東、トウ小平そして江沢民
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1999年刊。 戦後中華人民共和国の政治・経済(主に経済)の道程を、毛沢東・鄧小平・江沢民の3人に代表(仮託)させ、種々の経済指標・数値データと経済制度、政治・経済思想に依拠しつつ、夫々の政策の内容、変遷と問題点を解説していく。 少し前の本だが、 ① 抑々、中国の経済面を戦後史に絡め論じる書は左程多くなく、 ② 毛沢東なら政治だけ、鄧小平なら経済だけという一面的な論じ方を排する点、 ③ そして90年代以降、重きをなしてきた江沢民を分析視座に加える点、 ④ 各々功罪を検討する等、公正な叙述を心掛けているとみられる点 は間違いなく長所だ。現代までの状況を加味した増補改訂版を期待したくなる程に読み応えは十分。 なお、1994年の金融制度改革の特異性は重要だろう。 ① 国務院の指導下という限定付きだが、中央銀行の政策決定の自由度が亢進した。 ② 中央銀行の一本化。 他の国有銀行の商業銀行化。 ③ 貸付計画(=共産主義国における金融コントロールの重要手法と看做されてきた)の方法論的放棄など。 要約すれば、金融面においては、俗に言う共産主義国的な政治支配・単一政治権力による自由な決定という制度は、既に消滅しているのではないかとの想起が生まれる。 ◆著者 渡辺は東京工業大学教授。 小島は慶応義塾大学総合政策学部教授。 杜進は東洋大学国際地域学部教授。 高原は立教大学助教授。
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中国の特に経済史の観点から3人のトップの時代に分けて書いた教科書にピッタリの本。毛沢東時代はやはり大躍進の失敗と彭徳懐の勇気ある発言が印象に残ります。官僚機構が精神主義に走るトップの暴走を止められなかった、また目標に対して水増し数字を報告するという歴史はどこかの国の破綻する金融機関を思い出します(当社もそうならなければよいのですが)一方、鄧小平の経済建て直しは高く評価されるのですが、共産党独裁という鄧の方針は堅く、これに対して柔軟な胡耀邦、趙紫陽の失脚。社会主義のアイデンティティに悩んだ時期、なるほどと思います。市場経済・中国の何が社会主義なのか?確かに疑問です。江沢民の中国がどうなっていくのか、これは今ひとつ良くわかりませんでした。それだけ評価が固まっていないということでしょうか。
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