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沖縄の宇宙像 池間島に日本のコスモロジーの原型を探る
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 洋泉社 |
発売年月日 | 1999/10/02 |
JAN | 9784896914207 |
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沖縄の宇宙像
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商品レビュー
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2件のお客様レビュー
前に借りた(その後に買った)『昔話とこころの自立』がすごくおもしろく、人に貸したくなるような本だったので、こちらも借りてみたけれど、今の私には合わなかった。 沖縄の離島での聞き取り調査がそのまま載っているような内容だったので、風習などで興味がわく箇所も少しはあったけれど、もっと時...
前に借りた(その後に買った)『昔話とこころの自立』がすごくおもしろく、人に貸したくなるような本だったので、こちらも借りてみたけれど、今の私には合わなかった。 沖縄の離島での聞き取り調査がそのまま載っているような内容だったので、風習などで興味がわく箇所も少しはあったけれど、もっと時間をかけてゆっくりのんびり読まないと理解できないかなと思った。
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宮古島の中でも特に池間島に残り語り伝えられている神々と魂と肉体の関係性を探る事で、時空間における有限と無限の謎に迫る。 小宇宙と大宇宙に付いて書き止めて在る「平良市史」や「宮古島旧記並史歌集」は古事記に相当する内容であるらしい。 それによるとこの世はみ南の漲水御嶽から始まり、...
宮古島の中でも特に池間島に残り語り伝えられている神々と魂と肉体の関係性を探る事で、時空間における有限と無限の謎に迫る。 小宇宙と大宇宙に付いて書き止めて在る「平良市史」や「宮古島旧記並史歌集」は古事記に相当する内容であるらしい。 それによるとこの世はみ南の漲水御嶽から始まり、北極星につながる中心としての池間島のオハルズ御嶽・西に伊良部島のヒヤーズ御嶽・東に大神島の御嶽があり、年に一度の大潮で出現する北に位置する八重美干瀬(やえびし)があると言う。 この世とあの世を結ぶものとして、水と火が重要なのだと言う。 天界へ昇る力の象徴が火の神で、死者の世界に向かう魂の象徴が水の神なのだそうだ。 この二つの神は相対する性格を持っており、火勢が強いと水が沸騰して蒸発し水勢が強いと火を消すのだそうだ。 宇宙像には二つあって、空に神の住む天界があり、地の裏に祖先神の住む霊界があって、その間の地上にミャークと言う我が世があると言う三層の宇宙像がある。これは人間の世界と祖先神の世界が裏と表の関係に在り同じ大地と海を共有していると考えているらしい。又、祖先神の上にも共有の天界が広がっていると言う卵型をした宇宙像もある。それは卵黄の部分が大地でありその表面がこの世で、裏にあの世があって卵白の部分が海と大気で殻の外が天界である。星は北極星と南極星を中心にしてあり、この世とあの世を覗く穴である。と言う。 つまり、クラインの壺やメビウスの輪と同じように初めも終わりもない無限性であり、あるいはこの世のすべては部分であると同時に全体の情報を映し持っていて、全体を内包しながらも部分でしかないと言う無限の関係性であるホログラムのように、全ては互いに部分であってそれぞれに全てをコピーしている環境を宇宙観として描いているとも言えるのだろうか。 死生観や埋葬や輪廻観や骨洗いや人食いに付いての記事も面白い。
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