お金持ちより時間持ち モノ持ちよりもココロ持ち ワニの選書

岬龍一郎(著者)

• 販売会社／発売会社: ベストセラーズ/
• 発売年月日: 1999/02/05
• JAN: 9784584191415

商品レビュー

2022/09/02

ゆるく生きる指南書

[ジョブ]

心の多忙は人生を短くする。(セネカ)
心を磨く修養の大切さ。(中村天風)
財産や名誉を追いかける愚かさ。(兼好法師)

多くの偉人が紹介されて、視野が広がりました。

2015/02/24

なるほど奥付を見れば1999年の発行とある。このころはまだ構造不況はこれほど悲観されていなく、終身雇用や学歴による生涯収入の保証は風前ではあるがまだ灯っていただろう。この時点での良寛や道教を引いたお説教は新鮮だったのかもしれない。15年の年月はそれらを大方呑み込んで、「癒し」の名のもと消費されてしまうに十分だったととるべきか。それにしても教養が浅い。思考も中途半端だ。新橋のガード下で定年間近のおっさんにからまれた心持がした。

2010/09/01

道について知りたくて読書。

大好きな中村天風、武士道、敬天愛人そして、今回は橘曙覧（あけみ）という人物を知ることができた。著名なドナルド・キーンさんの本からクリントン元大統領が引用したという江戸末期の人物である。

・魂を磨け
中村天風の言葉として、まずは人間を創れ、魂を磨け、さすれば幸福は向こうからやってくる。魂を磨くとは心の鍛えることだそうだ。

・武士道
品格第一の原理原則主義。美しく生きたいと願うこと。

・橘曙覧
半隠遁生活。今を楽しむ。白居易の知足安分。

・敬天愛人
中国には絶対的な神は存在しない。日本でも同様。そのため、日本にとっての絶対神=天、自然である。
”お天道様が見ている”の精神は日本の歴史・伝統文化そのものだと思う。

恥ずかしながら道教が老荘思想からきていること。道教から道=思いやる心、三宝（無為・無心・無欲・謙譲・柔軟・素朴）へつながっていることを初めて知る。勉強になった。

老荘思想とは人生をいかに愉しむか。

武士道は儒教（孔孟思想）と道教（老荘思想）が日本の風土と融合してより発展したものだとこれも初めて知る。

今後はもっと古典的な思想書を読んでいきたいと思う。そして、心を磨き、原理原則主義で堂々と生きたいと思う。

本は読めば読むほど己の無知を知る･････。

読書時間:約50分