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棺を蓋いて事定まる 高橋是清とその時代
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棺を蓋いて事定まる 高橋是清とその時代

北脇洋子(著者)

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棺を蓋いて事定まる 高橋是清とその時代

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東洋経済新報社/
発売年月日 1999/04/15
JAN 9784492061091

棺を蓋いて事定まる

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2008/04/14

戦前に活躍した経済関係の人といえば、渋沢栄一とこの人が真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか。 日露戦争時の資金調達に始まり、横浜正金銀行総裁から首相、そして大蔵大臣へと華麗な出世を遂げた是清の人生は、まさに明治から昭和にいたるまでの光と影との、つねに真っ只中にいた人でした。 森...

戦前に活躍した経済関係の人といえば、渋沢栄一とこの人が真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか。 日露戦争時の資金調達に始まり、横浜正金銀行総裁から首相、そして大蔵大臣へと華麗な出世を遂げた是清の人生は、まさに明治から昭和にいたるまでの光と影との、つねに真っ只中にいた人でした。 森有礼、伊藤博文、原敬、浜口雄幸、犬養毅と、彼の周囲は暗殺された人物だらけですが(そして彼自身もまた暗殺されるわけですが)、その中で自らの信念を貫いた姿勢は好感が持てますし、 昭和の戦争へと進む暗い時代にあって、80歳を過ぎても前進するこころを失わず、若い官僚を前にしてメモを取りながら真摯にその話に耳を傾ける姿など、業績よりもその人柄に心を打たれます。  「朕が最も信頼する股肱の老臣を悉く殺戮するは、真綿にて朕が首を絞むるに等しい」 二・二六事件の一報を耳にした昭和天皇が語った言葉といわれていますが、この天皇の御心のこもった叫びを彼がもし聞けたなら、と、ありえないことを考えてしまったり。 もともとこの本は、浪人していたときに日本史の金融恐慌のくだりが理解できずに、何か参考になるものを、と書店をふらついたときに目に留まったものなのですが、いつのまにかぐいぐいと引き込まれていました。 どっしりした体格から「だるま大臣」と呼ばれ、彼が大蔵大臣になれば安心、と人々に言わしめるほどの政治家が、いまの日本にも1人くらいはいてほしいなあと、しみじみ思ったものです。 (再読)

Posted by ブクログ