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伽藍とバザール オープンソース・ソフトLinuxマニフェスト
定価 ¥1,980
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光芒社 |
発売年月日 | 1999/09/30 |
JAN | 9784895421683 |
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伽藍とバザール
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伽藍とバザール
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商品レビュー
4.1
9件のお客様レビュー
本書は、ソフトウェア開発の手法をのべている本ではあるが、その奥にあるのは、文化人類学が対象とするような、交換経済、贈与経済といった論点である。 オープンソース・ソフトウェアは、まさに贈与経済の原動力と同じエンジンによって駆動しているのである。ソフトウェアは形がないだけに、贈与経済...
本書は、ソフトウェア開発の手法をのべている本ではあるが、その奥にあるのは、文化人類学が対象とするような、交換経済、贈与経済といった論点である。 オープンソース・ソフトウェアは、まさに贈与経済の原動力と同じエンジンによって駆動しているのである。ソフトウェアは形がないだけに、贈与経済の格好の実験場になっているのだ。もちろん、この贈与経済は、今後は、ソフトウェアだけではなく、かたちあるモノを扱う別の分野にも及んでいくだろう。 なお、原題は、「Cathedral and the Bazaar」。「Cathedral」は、仏教建築群を表す「伽藍」と訳されているが、一般的には「大聖堂」と訳されるのではないか?本書が「つくられたもの」より「つくりかた」に主眼を置いていることを考えるとなおさら「大聖堂」の方がふさわしい訳であるように思えてくる。ひとりの天才的な設計者の意図をその他大勢のものがつくりあげることを「Cathedral」方式といっていることから、一般的に西洋のものと思われる「大聖堂」の方がしっくりくるからである。しかし良くも悪くも、この「伽藍」という言葉が、東洋的な思想を誘うような雰囲気を醸し出しており、それが本書の成功の要因になったのかもしれない、などとも思えてくる。
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1章 がらんとバザール 「目玉の数さえあればどんなバグでも深刻ではない」 伽藍方式(中央集権的でクローズドな方式)にとってはバグは根深くややこしい問題。何人もの専門家が、数カ月かかる。リリースまでの時間を取られる。 バザール(希望者がどんどん参加していくオープンな方式)で...
1章 がらんとバザール 「目玉の数さえあればどんなバグでも深刻ではない」 伽藍方式(中央集権的でクローズドな方式)にとってはバグは根深くややこしい問題。何人もの専門家が、数カ月かかる。リリースまでの時間を取られる。 バザール(希望者がどんどん参加していくオープンな方式)では深刻ではない。リリースを一つ残らず専任の熱心な共同開発者が叩いてくれれば。 ボランティアで熱心な共同開発者…ハッカーたちが最大化している「効用関数」は自分のエゴの満足とハッカー社会での評判だ。SFファンダムに似ている。 インターネットの世界では最も限られたリソースは才能ある人々の関心の身。 いやいややる人たちをどんなに集めたところで、関心のあるボランティアにはかなわない。 2章 ノウスフィア(アイディアの世界)の開墾 ハッカーの所有権の発展(開拓地の所有に似ている) ・フロンティアの開墾 ・土地所有の移転(プロジェクトの譲渡等) ・打ち捨てられた場所の占拠(打ち捨てられたり放り投げられたプロジェクトを整備する等) オープンソースの文化では交歓経済より、贈与の文化となる。これは物質的な欠乏があまり起きない社会で生じる。 3章 魔法のお鍋 ソフトの価値は販売価値と、利用価値がある。 クローズドソースからオープンソースに移行するときに失われるのは前者だけである。
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タイトルからはなかなか中身は想像出来ませんが、オープンソースコードの開発に関わる人ならご存じの方も多いかも。 僕は建築家がオススメする本ということで手に取りました。 3本の論文と著者インタビューと訳者解説で構成されています。 コンピュータソフトのコードをオープンにして、不特...
タイトルからはなかなか中身は想像出来ませんが、オープンソースコードの開発に関わる人ならご存じの方も多いかも。 僕は建築家がオススメする本ということで手に取りました。 3本の論文と著者インタビューと訳者解説で構成されています。 コンピュータソフトのコードをオープンにして、不特定多数の人間があーだこーだと好き勝手にソフトをいじることが、なぜ他にない出来の、真にユーザー目線に立ったソフトになっていくのか?その秘密が解説されています。 僕は建築家として、「何かを構成、構築」していくことに興味があります。 そして、オープンソースコードの開発手法とは真逆の立場にいます。 ただ、もし上記の考え方をベースに建築を考えたらどうなるんだろう? と興味が湧くことも確かです。 東京の都市の増殖や拡大や改変はまさに「バザール方式」そのものなのかな?と思ったりします。 専門分野の外にある本を読むのも面白いものですね。
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