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自分だけの部屋 ヴァージニア・ウルフ・コレクション
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | みすず書房/ |
発売年月日 | 1999/04/09 |
JAN | 9784622045021 |
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商品レビュー
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10件のお客様レビュー
高橋源一郎の「飛ぶ教室」で紹介されていたのを聞いてから読みたいと思っていた本。 図書館でぶらぶらしていたら見つけたので読んでみた。 ただし、ラジオで紹介されていたのは、おそらく片山亜紀翻訳の版だと思われる。私が読んだのは、1999年に出版された、川本静子翻訳。 翻訳された時代も違...
高橋源一郎の「飛ぶ教室」で紹介されていたのを聞いてから読みたいと思っていた本。 図書館でぶらぶらしていたら見つけたので読んでみた。 ただし、ラジオで紹介されていたのは、おそらく片山亜紀翻訳の版だと思われる。私が読んだのは、1999年に出版された、川本静子翻訳。 翻訳された時代も違うだろうし表現がどう異なっているか気になるが、とりあえず今回読んだ1999年版を紹介したい。 1928年当時にウルフが考えていた女性と男性の社会的な地位の格差、女性としての生きづらさ、不自由さを豊かな表現で読める新鮮な一冊だった。 「女性と小説」をテーマに講演をした草稿を元に書かれたもの。 「これまで何世紀もの間、女性たちは、男性の姿を実物の2倍にして映し出す快い魔力を具えた鏡として役立ってきました。」 「鏡は、文明社会ではどんな風に役立っているにせよ、すべての荒々しい勇ましい行動には絶対必要なものです。」 「女性が男性より劣っているのでなければ、男子えは実物以上に大きくならないでしょうから。女性が男性にとってしばしば必要品であることは、これでいくつか説明がつきましょう」と痛烈だ。 なぜこれほどまでに女性が前に立ち批判をしたり、意見を述べたりすると、男性たちがそれを必死に押し黙らせようとするのか、納得してしまった。 「女性が男性に向かってこの本は駄目だとか、この絵は力がないとか…言うと、同じような批評を男性がした場合よりも遥かに大きな苦痛を与え、遥かに大きな怒りを掻き立てすには置かないことも説明がつくでしょう。」とウルフ。思わず声に出して読んでしまった。 シェイクスピアに、もしも同じように才能溢れる妹がいたとしたら、とのウルフの創作話もユニークでなおかつ説得力のある話だった。 自由に選択すること、旅行すること、想いにふけることなどを許されなかった当時の女性たち。 「女性が小説なり詩なりを書こうとするなら、年に年収500ポンドの収入とドアに鍵のかかる部屋を持つ必要がある」と言う結論に至るまでの過程を、あらゆるたとえ話や小説などをあげて辿っていく。 私には理解できない部分も少なからずあり、決してわかりやすい本ではないし、部分的に差別的に思える表現もあったが、女性が個人として生きていくためには、経済的自立と精神的独立が必要不可欠であると言うことがこの時代に熱く語られたことに感動を覚える。 シェイクスピアに妹がもしいたとしたら、才能があってもそれを生かすここともできず、自分に救いの手を差し伸べた男との間に身ごもり、絶望し命を断つ、きっとそう言う結末だっただろうとウルフは語る。 でも、今を生きる私たち女性が、たとえ貧しく無名であろうとも、彼女が叶えられなかった無念を果たそうと努力するならば、彼女は私たちの中に生き続けるのだ、そしてそのために努力することはやり甲斐のあることなのだ、と女性たちを鼓舞する。 どんなに困難で、出る杭を打たれても、それに負けずに闘い続けるのだ、と私は解釈した。 1928年は、今よりもずっとずっと女性たちへの抑圧は凄まじかっただろうから、ウルフの言葉が重く切実に感じる。 21世紀に生きる女性たちにも生きづらさは根深く残っている。 それに抗おうとたくさんの女性たちが傷つきながら闘い続けている。だからこそ、女性たちは学び、連帯しなければならないのだと思う。 およそ100年前の女性の言葉にも学ぶことがこんなにもあることに、とても新鮮な気持ちを覚えた。 ヴァージニア・ウルフの本、実は読んだことなく、彼女をテーマにした「めぐり合う時間」を何度か見たけど理解できなかったので、色々手にとってみたいと思う。
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先入観もあって、あまり好きになれないな、と読み進めたら、最終章からのまとめ方のうまさとどんでん返しで美事にいっぱい食わされた。 また序盤〜中盤にも「手っ取り早く優越感を持つためには『他人は自分より劣る』と考えること」というような、腑に落ちる考え方も多かった。 ウルフは今のところ苦...
先入観もあって、あまり好きになれないな、と読み進めたら、最終章からのまとめ方のうまさとどんでん返しで美事にいっぱい食わされた。 また序盤〜中盤にも「手っ取り早く優越感を持つためには『他人は自分より劣る』と考えること」というような、腑に落ちる考え方も多かった。 ウルフは今のところ苦手ながら辛抱強く終盤まで読むと一気に開けるイメージ。
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「ヴァージニア・ウルフなんか怖くなんて劇があるくらいだから、きっと怖い人というか、難解で近づきがたい人なんだろう、という先入観があって、ウルフはこれまでよんでなかった。 最近、レベッカ・ソルニットが、この「自分だけの部屋」について言及しているのを読んで、面白そうだったので、読ん...
「ヴァージニア・ウルフなんか怖くなんて劇があるくらいだから、きっと怖い人というか、難解で近づきがたい人なんだろう、という先入観があって、ウルフはこれまでよんでなかった。 最近、レベッカ・ソルニットが、この「自分だけの部屋」について言及しているのを読んで、面白そうだったので、読んでみた。 女子学生にたいする講演なので、結構、読みやすいかな?言及されている文学についての知識があまりないので、全部理解できるわけではないのだが。 文学をやる前提として経済的・社会的な基盤が必要というある意味当たり前といえば、あたり前の話なんだけど、それをウルフがじっくりと語りかけていて、説得力ある。 最後のほうの語りかけは結構あついな〜。 ちょっと、ウルフ興味でてきた。
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