怪猫鬼談

泉鏡花(著者), 内田百閒(著者), 岡本綺堂(著者), 菊地秀行(著者), 倉橋由美子(著者), 北原白秋(著者), 柴田宵曲(著者), 田中文雄(著者), 出久根達郎(著者), 中井英夫(著者), 東雅夫(編者)

• 内容紹介: 内容:猫 別役実著. 猫又 水木しげる著. 白猫 北原白秋著. 夜への誘い 中井英夫著. 黒猫の家 倉橋由美子著. 猫 内田百間著. 猫 吉田知子著. 猫の縁談 出久根達郎著. 笑い猫 花田清輝著. 闇の芳香怪猫映画 田中文雄著. Horrorミ-ティング 菊地秀行著. 大猫・化け猫 柴田宵曲著. 猫騒動 岡本綺堂著. 化猫武蔵 光瀬龍著. 有馬の猫騒動 三田村鳶魚著. 魔性の猫 山村正夫著. 猫恐 田中文雄著. 猫と同じ色の闇 森真沙子著. 悪獣篇 泉鏡花著. 収録作品解説 東雅夫著
• 販売会社／発売会社: 人類文化社/桜桃書房
• 発売年月日: 1999/11/08
• JAN: 9784756711878

商品レビュー

2025/08/21

水木しげる「猫又」
いや怖すぎでしょ……。
水木しげる、ちゃんと読んでないんだよなあ…。それにしたって、人物のあのゆるさと比較してもホラー描写が怖すぎる…。

中井英夫「夜への誘い」
ああ～～～～好きな中井英夫だ…。
でも端的にホラーに終わるの、意外とレアなんじゃないか？？
地味に感じられる男色趣味でoh…なったけど。まあそこが中井英夫だよ。

倉橋由美子「黒猫の家」
倉橋由美子、よく考えるとちゃんと読んだことなかったな。
結論、絶対好きな雰囲気ですね…。
ダーク耽美で、エロ怖い感じ…す、好きだ…。
しかしこんな長野まゆみ的古典的仮名遣いだとは…。
あとなんか不思議な二人称？ぽい三人称小説なのも面白かった。

吉田知子「猫」
一番リアルで怖いよね……いや、リアルじゃないんだけど、でも……、みたいなの。
調べたら、1934年生まれの方だった…。さては皆川博子大先生と同じ世界線の方だな……。
いやリアルにご存命なんだろうか…？？

刊行年としては当たり前なんだけども、怪猫映画のオススメがビデオ・テープっていうのがなんかこう……フフッてなったな……。
ちなみに全然観たことないから観たいよ。

2008/03/29

吉田知子／猫
かわいそうで哀れで、目を背けたくなるような現状のハズのおくめ婆さんが、シュールすぎてゾクゾクします。

わずか数ページのこの話だけ読めばいいと思う。
水木先生と別役実と出久根達郎はもちろん☆プラス１で、あとはびっくりするぐらい駄作ぞろい。