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外套・鼻 講談社文芸文庫
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外套・鼻 講談社文芸文庫

ニコライ・ゴーゴリ(著者), 吉川宏人(訳者)

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外套・鼻 講談社文芸文庫

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商品詳細

内容紹介 内容:外套. 鼻. 狂人日記. ヴィイ
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 1999/02/10
JAN 9784061976504

外套・鼻

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商品レビュー

4.5

10件のお客様レビュー

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2010/05/28

ロシア文学の先駆とも…

ロシア文学の先駆ともなった、ゴーゴリの名編。トルストイもドストエフスキーも、皆ここから始まったのです。

文庫OFF

2025/09/05

■参加者の感想をピックアップ■ ・突拍子もない内容だが、テンポがよく楽しく読めた ・鼻を失う主人公があたふたする様子が面白く、落語のようだと思った ・鼻が何かの比喩になってるとは思うのだが、読み取れなかった ・独裁であろう帝政ロシアの時代に、これだけの民主主義的思想が描けたのはす...

■参加者の感想をピックアップ■ ・突拍子もない内容だが、テンポがよく楽しく読めた ・鼻を失う主人公があたふたする様子が面白く、落語のようだと思った ・鼻が何かの比喩になってるとは思うのだが、読み取れなかった ・独裁であろう帝政ロシアの時代に、これだけの民主主義的思想が描けたのはすごい ・最後の1文から逆説的に、これは国や政府に対する抗議文ではないかと思った ・歴史的の圧政の多かったロシアにおいて、横暴なリーダーに振り回されるのをただ耐え忍ぶ国民の性格から考えても、あえて理想を書いたのではないか ・日本では江戸時代大塩平八郎の乱が起こっている頃に書かれた文学がいまだに残っていることが純粋にすごい ■読書会後の私的感想■ 最近、ロシアに留学経験もあるメンバーが参加してくれたので、この機会を逃してはなるまい!と独断で課題に選びました。 「古い」と言っても、大正昭和あたりだろうと思っていたので、改めて1836年を検索したら江戸後期と出てきて驚きました。日本ではまだ着物に足袋、文字も今では全く読めないようなくねくね文字だった時代に、これだけ現代と似通った社会的制度が確立された社会があり、また文学体系も今と似たレベルになっているものがあるのが驚きでした。 ゴーゴリ自身はロシア文学の父と称されるほど数多くの作者に影響を与え、ロシア文学の基礎を築いた人だそうです。 小説の感想としては、メンバー皆さん共通して「ユーモラスな話であった」と出ました。また、「鼻が何かの比喩であるが、それが何かは分からない」という謎は解けずじまいでした。確かに、朝食べているパンの中から他人の鼻が出てきたり、失った鼻が身なりの良い格好で馬車に乗っていたり。かなり奇想天外な話ですが、他人の鼻を見つからずに処分しようと四苦八苦する理髪屋や、たかだか鼻を失ったことがまるで人生最悪の出来事というように慌てふためく小役人の様子は喜劇的でした。またこんなにも現実離れした話にぐいぐいと引き込む文才と展開をコロコロ変えても違和感のない話運びは、見事の一言です。 作品の最後にある『第一こんなことを幾ら書いても、国家の利益ためには少しもならず、第二に……いや、第二にも矢張り利益ためにはならない。まったく何が何だか、さっぱりわたしにはわからない……。』が、むしろ逆説的に、この奇想天外な内容が実は国家への風刺である、というメッセージを秘めている感じもしますね。 ■参加人数■ ・6人 ■今月の課題本■ ・ ニコライ・ゴーゴリ著『鼻』 ■開催日時■ 2022年2月

Posted by ブクログ

2019/12/16

ニコライ・ヴァシーリエヴィチ・ゴーゴリ(1809年~1852年)といえば、ウクライナ生まれのロシアの小説家で、ドストエフスキーなどその後のロシアの偉大な文豪達に多大な影響を与えた作家。ロシアだけでなく日本の芥川龍之介もゴーゴリの作品にインスパイアされ『芋粥』や『鼻』を執筆しており...

ニコライ・ヴァシーリエヴィチ・ゴーゴリ(1809年~1852年)といえば、ウクライナ生まれのロシアの小説家で、ドストエフスキーなどその後のロシアの偉大な文豪達に多大な影響を与えた作家。ロシアだけでなく日本の芥川龍之介もゴーゴリの作品にインスパイアされ『芋粥』や『鼻』を執筆しており、世界中の作家に影響を与えた作家であるといって良いだろう。 本書は、ゴーゴリの代表的な中編小説『外套』『鼻』『狂人日記』『ヴィイ』の4篇で構成されている。 大枚をはたいて購入した外套が盗まれてしまったショック等で死んでしまい外套を強盗する幽霊になる男(『外套』)だとか、突然、鼻がなくなってしまった男の話(『鼻』)や犬の会話が理解できるようになる男の話(『狂人日記』)、魔女である老婆と対決する学生の話(『ヴィイ』)など、その内容はどれも非常にシュールだ。この時代に既にこのような不条理小説が書かれていたというところにまず驚きを感じる。 ドストエフスキーやトルストイなどのロシア古典文学をここ最近集中して読んでいるのだが、こうやって当時の小説を集中して読むと、当時の19世紀のロシアの庶民たちの暮らしぶりや価値観などがよく分かってくる。 例えば、当時の1ルーブル(100コペイカ)というお金がどれほどの価値があったかなどである。ちなみに現在の1円と1ルーブルの相場は、1ルーブル=約1.75円だ。 本書の『外套』に出てくる新しい「外套」の値段が約80ルーブルという記述がでてくるのだが、当時の小役人の月給が月20~30ルーブルで、ボーナスが約60ルーブルということなので、1ルーブルは今の日本のお金の価値に換算すると1万円弱(他の資料だと数千円くらい)ということだ。ただ、本書や他の小説を読んでみると1ルーブルはもう少し価値があったのかなとも思える描写もあるので、1万円までは行かなくても3,000円~8,000円くらいの価値はあったのではないだろうか。つまり、本書の主人公が購入した給料約3か月分の値段の「外套」というと相当高級な外套であったのだ。 ちなみに、1860年代に書かれたドストエフスキーの『白痴』に出てくる大富豪の主人公ムイシュキン公爵の資産が約10万ルーブルということだったので、分かりやすいように1万円で換算してみると約10億円の資産ということだ。こうやって換算すると、その大きさが具体的に想像できて楽しい。 このように当時の小説を集中して読むことによって当時の文化や風習、慣習などが想像できるようになり、単品で当時の小説を読むよりも非常に理解が早く、登場人物の心情描写も想像しやすくなる。 本書はゴーゴリの『ペテルブルグもの』と呼ばれている『外套』『鼻』『狂人日記』が含まれており、ドストエフスキーの傑作『罪と罰』もペテルブルグ(現在のサンクトペテルブルグ)が舞台だ。 ロシアの首都は古くからモスクワだが、ペテルブルグはモスクワと並ぶ大都市で、ロシアでは『両首都』とも呼ばれるくらいの重要な都市である。モスクワとペテルブルグの距離は600km以上離れており、日本では東京函館間の距離に匹敵する。 また、ペテルブルグは『魔都ペテルブルグ』と呼ばれることもあり、本書のように摩訶不思議な出来事がおこっても「そりゃ・・・ペテルブルグでならありそうなことだ・・・」というような不思議な魅力をもった街なのである。 ドストエフスキー、トルストイの両巨頭に隠れてあまり目立たないゴーゴリであるが、本書を読んで非常に面白い作品を書いた作家であるという印象を受けた。特に小役人の描写などは、まさにドストエフスキーが描く小役人の原型であると分かるのだ。 いろいろと発見ができたゴーゴリの作品。今後も同時代のロシア文学を読んでいきたいと思う。

Posted by ブクログ