子どもを愛せない親への手紙 角川文庫

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• 販売会社／発売会社: 角川書店/
• 発売年月日: 1999/12/25
• JAN: 9784043527014

商品レビュー

2024/04/21

親の役割を知らないガキ大人が、子供を育てるとどうなるか？安心した環境下で無条件の愛を与えられず、親の勝手な価値観を押し付けられ、自分の頑張りを全否定され言いなりになるよう育てられたら、大人になっても自己承認欲求が満たされず生きづらさを抱えているアダルト・チルドレンになってしまう。親に対する違和感と愛の間で、毒親に対する怒りを表現することは、親からの精神的な自立の第一歩となる。
この本は、当時ベストセラーだった「日本一短い母への手紙」のアンチテーゼとしてアダルト・チルドレンから手紙を募集して発行された「日本一みにくい親への手紙」の文庫本。
クリスマスイブに自分を置いて出て行った親、母に暴言暴力を振るい自分たちに暴力を振るった父親、仕事の鬱憤を自分とドライブしている車の中で一方的に父から吐き出され他人と車に乗ることが嫌いになった人、娘をお人形のように自分の理想を押し付けて育てた母、母から躾という名の暴力を受けていた子供、価値観の押し付けや暴言暴力を原因としたトラウマによる適応障害や親から無条件の愛を与えられず自己承認欲求や自己肯定感を得る為に依存症になったり生きづらさから脱出するには異常な親から離れること。自己の人生を生きる一歩として毒親から離れる一歩として一読をおススメしたい一冊。

2011/10/24

「生きづらさ」に苦しむアダルトチルドレンの必読書が改題ののち文庫化された作品。
子供から親に捧げる、叫び声にも似た手紙群です。
読むと軽く落ち込めるので、読む側の精神状態が安定していることが前提でですが、とても考えさせられますし、子育てを多面的に知るための良いとっかかりにはなると思います。