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龍は落陽を咬む 四龍島シリーズ コバルト文庫
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龍は落陽を咬む 四龍島シリーズ コバルト文庫

真堂樹(著者)

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龍は落陽を咬む 四龍島シリーズ コバルト文庫

定価 ¥471

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社/
発売年月日 1999/03/10
JAN 9784086145602

龍は落陽を咬む

¥110

商品レビュー

3.7

3件のお客様レビュー

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2012/06/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 本土からマクシミリアンが帰省すると、街は様相が一変していた。  気に「半龍」と書いた板を割る遊びが流行り。  白龍屋敷と花路との不仲の噂は街中へと広がり。  もはや、確定事項のようになってしまっている。  おまけに、花路が大龍の子供を隠している……という噂までも広がり始めていた。  マクシミリアンから遅れること一日。  未だに自分がどちらに進むのか、決めかねたまま四龍島へと戻ってきた飛は、マクシミリアン以上に、事態の変化に驚く。  飛の気持ちは置き去りのまま、花路の仲間には急き立てられ。  白龍屋敷へと向かうが、マクシミリアンはすっかりつれない様子になってしまっていた。  そして、ついに飛が大龍の子供であることが、花路の仲間にばれ、飛はマクシミリアンを追い落とし、新たな白龍となるよう責められる。  という話でした。  事態は飛の思いとは裏腹に進んでいく。 「どうして、あの白龍を諦めきれないんだ?」  という問いが繰り返し、飛に向けられるんですが。  飛は、それに答えを返せないんですよね。  だからこそ、何も言えなくて、仲間を説得することもできない。  認めちゃったらそれほど簡単なことはないのに。  でもそれを認めちゃう飛は、マクシミリアンはあんまり好きじゃないんだよなー……と思ったら、なんというか、マクシミリアンの業の深さを感じました。  いくら飛が頑張ろうとしても、相手であるマクシミリアンは最早、街と共に……というか、その街を守ろうとしている飛の気持ちと一緒に心中しようとしてるし。  かなりの自暴自棄。  でも、本当のところ、これまでマクシミリアンが頑張ってきたことの方が不思議なんですよね。  マクシミリアンはそもそも、この街にも、白龍の椅子にもまったく興味がなかったわけだから。  そこがみんな勘違いしてるよね。  多分、面と向かって「白龍の椅子を譲ってください」といえば、すぐにでも譲ってくれると思うんだけど……って、やっぱり無理か。  マクシミリアンはへそ曲がりだからきっと「お願いします」なんて言われたら、きっと逆にくれないに決まってますね。  それにしても、いつまで飛は惑うのか……。  早くしないと街が沈んじゃうよ?

Posted by ブクログ

2008/05/31

島へ戻ったマク。そこでは、白龍屋敷への非難が渦巻いており、花路を推す声が高まっていた。 そんな中、島へ戻ったマクは花路の退去と大船主組合取り潰しなどの触書を街に出す。不満は一気に高まる。そんな中飛が慌てて島へ戻る。しかし飛もマクと向かい合うことができない。そして師父から明らかにな...

島へ戻ったマク。そこでは、白龍屋敷への非難が渦巻いており、花路を推す声が高まっていた。 そんな中、島へ戻ったマクは花路の退去と大船主組合取り潰しなどの触書を街に出す。不満は一気に高まる。そんな中飛が慌てて島へ戻る。しかし飛もマクと向かい合うことができない。そして師父から明らかになった飛の身の上を知った花路たちは飛を白龍に担ぎ上げようとするが・・・・

Posted by ブクログ

2004/11/08

飛と花路の仲間達とが朗らかに笑うことが出来るのは一体いつのことなのか、と。もしかしたらもう二度とそんな日は来ないんじゃないか、と悲しくなってしまうこの1冊。 本土居留区に置いてあった触書の草案を見て、急いで四龍島に帰った飛。けれど時既に遅く、花路の退去、大船主組合の取り潰し、龍江...

飛と花路の仲間達とが朗らかに笑うことが出来るのは一体いつのことなのか、と。もしかしたらもう二度とそんな日は来ないんじゃないか、と悲しくなってしまうこの1冊。 本土居留区に置いてあった触書の草案を見て、急いで四龍島に帰った飛。けれど時既に遅く、花路の退去、大船主組合の取り潰し、龍江街への課税の触書が出されていた。騒然とする街の中、師父達によって街は白龍屋敷を非難し、花路の後押しをするムードに。守ろうとしていたものが傾き、その原因は己にあると自分を責める日に、羅漢と孫が追い討ちをかけるかのように『白龍』に立てと声を荒げ…。 強すぎる想いが悪い方にばかり進んでいく中、果たして飛は歯車の傾きを正すことが出来るのか。それともこのまま白龍の街は崩れてしまうのか。 早く続きが読みたくなること必至です。

Posted by ブクログ

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