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クジラの消えた日
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クジラの消えた日

ユーリールィトヘウ(著者), 浅見昇吾(訳者)

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クジラの消えた日

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 青山出版社/
発売年月日 1998/03/25
JAN 9784900845633

クジラの消えた日

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商品レビュー

4.3

7件のお客様レビュー

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2025/01/02

どこまでが実際の口承で、どこまでが創作なのだろうか。 星野道夫が夢みた原初世界が広がっている。 いつの時代も、人は自然に対し傲ってはならない。

Posted by ブクログ

2024/12/08

シベリアの少数民族チュクチは1930年まで文字を持たなかった。その民族初の作家が本作の作者。それまで口承されていた物語をもとに文字に起こされたお話。 1章目は、クジラが人間に変わった話。ナウという女性が主人公。 2章目は、数十年後、人間が増えてきて共同体を形成している中で、ナウ...

シベリアの少数民族チュクチは1930年まで文字を持たなかった。その民族初の作家が本作の作者。それまで口承されていた物語をもとに文字に起こされたお話。 1章目は、クジラが人間に変わった話。ナウという女性が主人公。 2章目は、数十年後、人間が増えてきて共同体を形成している中で、ナウの話が昔話として伝えられている。ナウは健在。 3章目は、さらに数十年後、人間が自然やクジラとの関係性を軽視しはじめて…という流れ。 創世神話というだけあって、幻想的で不思議感が漂っていた。そういうお話って曖昧で不可解なことが多くて、物語の中でも時代を経ていくごとに、だんだん軽視されていく様子が描かれている。 それでも「古の伝説の場合、あいまいな点が多いほど、信憑性が高まるし、人々が信じやすくなるんだ」という言葉は説得力あった。わからないことがあると受け止めることで、人間は謙虚でいられるのかな。 手元に置いておきたい良作。

Posted by ブクログ

2015/09/12

シベリア北東チュクチ半島に暮らす少数民族は、古来「文字」を持たなかった。そのチュクチ人初めての作家が紡ぎ出す物語。 文字を持たなかった民族の物語ということに興味を持ち手にしました。別の世界の物語を、日本で日本語で読むことができるということは、とてつもなく素敵なことではないかと改め...

シベリア北東チュクチ半島に暮らす少数民族は、古来「文字」を持たなかった。そのチュクチ人初めての作家が紡ぎ出す物語。 文字を持たなかった民族の物語ということに興味を持ち手にしました。別の世界の物語を、日本で日本語で読むことができるということは、とてつもなく素敵なことではないかと改めて気付かされます。 クジラと女が愛し合い、クジラの化身の男と女の間に子が生まれる。はじめはクジラの子が、次いで人の子が。そうした創世神話から始まり、神話の継承、そして神話の崩壊へと物語は進みます。 世界を大きく捉え、人が持つ大きな力と大きな過ちが描かれ、人が人として世界に立つ意味が問われます。大きな力は可能性となり世界を広げます。しかし大きな力は過信を招き世界を崩壊させる。何によって過ちを防ぐのか。それは自然に対する大いなる愛である。普遍のテーマが雄々しく美しく紡がれています。

Posted by ブクログ