スウィートシーズン

青柳祐美子(著者)

• 販売会社／発売会社: 角川書店/
• 発売年月日: 1998/03/26
• JAN: 9784048731089

商品レビュー

2008/10/02

松嶋菜々子さんと椎名桔平さんの共演ドラマの小説ですね。
視聴率ってどうだったんでしょうか・・・

しかし、わたしはとっても好きな作品です。
複雑な家族構成、歪んだ家庭事情。
個人的に悲観し過ぎているのかもしれませんが、
問題のない家庭なんて存在しないと思います。
何かしら、問題や掛け違えたボタンというものは存在するもんだと思います。
人間だもの。
何よりも修正が大切なのであり、成長過程（幼少期）で培われた憎悪や嫌悪感というものは
抱いた本人がある一定の成長を果たさなければ相互理解は得がたいものです。
高校生の子どもに、親の社会立場・苦悩を理解しろ！と押し付けても無理があるというものです。
もちろん、家族として調和を図っていくことは可能です。
そこにはただただ年長者の気遣い、思いやりあってこそ。
その気持ちに呼応するかのように、背中を見て育った子どもが理解を示す、というのは理想なのかもしれません。
家族間の問題が解決に向けて進んでいく様は何とも理想的だと思います。
しかし、不倫の末に成就するというのはどうなのでしょうか・・・？
このドラマに対して嫌悪感を抱く方も多いのかもしれませんね。

わたしはこの日本のつくり出した一夫多妻制に賛成しかねるところなので・・・
嫌悪も何も、人間の時にはずるかったり、自己中心的な感情に加え時には自己犠牲をしてまでも
他人の幸福を願えたりと・・・
ある一定の方程式では計算しきれないところが好きです。
一夫多妻制というのは、つまるところ
農耕民族だった国民のために設けられた制度でしょ。
先祖代々、土地を継いで農耕を伝承していく。
自己自給のため、生きていくために設けられた制度。
果たして必要なのかどうか、賛否両論ありますでしょうね。
先進国としては無理なお話なんでしょうけど。

と、まぁ逸れましたが、わたしは悲しくなりたいときに読みたくなりますね。
きゅん、ってしたくなるとき。