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死刑の大国アメリカ 政治と人権のはざま
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死刑の大国アメリカ 政治と人権のはざま

宮本倫好(著者)

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死刑の大国アメリカ 政治と人権のはざま

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 亜紀書房/
発売年月日 1998/05/10
JAN 9784750598093

死刑の大国アメリカ

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2011/06/28

まず、アメリカの裁判の冤罪の多さに驚いた。 捜査や裁判がずさん、しかも根深い人種差別や貧困、精神発達遅滞者など、社会的弱者が公正な弁護なく判決を受け、その立場から再審の道は遠いなど、驚くべき実態だ。 冤罪で死刑を執行されたと思しき死刑囚は、20年ほどの間で死刑執行された6000人...

まず、アメリカの裁判の冤罪の多さに驚いた。 捜査や裁判がずさん、しかも根深い人種差別や貧困、精神発達遅滞者など、社会的弱者が公正な弁護なく判決を受け、その立場から再審の道は遠いなど、驚くべき実態だ。 冤罪で死刑を執行されたと思しき死刑囚は、20年ほどの間で死刑執行された6000人のうち69人が冤罪だったという高率だ。しかも、その誤判や冤罪の多さをもってしても、死刑廃止の世論にはなりにくいというのだ。 ただ、翻ってアメリカらしさというのは、残虐な犯罪被害にあった被害者家族が、死刑廃止運動の団体をつくり、死刑廃止に向けて積極的に活動をしているという事実にも垣間見ることができる。 犯罪発生率でも、死刑制度が政治的に利用されやすいという点でも、人種、宗教などの根深い問題がらみの冤罪の多さでも、アメリカの死刑制度には問題こそ多いかもしれないが、日本が見習うべき部分も多くあるのも事実だ。それぞれ国の事情があって、その国その国の犯罪処罰の考え方があるのは当然だと思うが、忘れてならないのは、死刑存置論者であろうと廃止論者であろうと、それを見ないふりをするのではなく、正面から向き合い、自分たちの問題として死刑制度について、考えていかなければならないということだろう。 ひとつ気になったのが、アメリカには死刑になりたくて殺人を犯すという犯罪があるが日本ではほとんど見かけない、といったくだり。 この本が書かれた十数年前はそうだったんだな…。今は必ずしもそうじゃないもんな…。 追記 アメリカでの死刑復活のきっかけになった、「心臓を貫かれて」のマイケル・ギルモアの兄ゲイリー・ギルモア(本書では「ゲアリー」と表記)の銃殺刑の話もあり。

Posted by ブクログ

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