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これは「人間の国」か 西方ニ異説アリ
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これは「人間の国」か 西方ニ異説アリ

小田実(著者)

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これは「人間の国」か 西方ニ異説アリ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房/
発売年月日 1998/01/15
JAN 9784480863126

これは「人間の国」か

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2007/08/07

三週間以上のご無沙汰でしたが、みなさんお変りありませんでしたか? 不在者投票を済ませて欧州・露西亜へ十七日間、帰ったと思ったらその足でスグ沖縄へ、と馬車馬みたいな馬鹿なスケジュールで、もうヘトヘト、今は日本の暑さに辟易。 ところで、戻ってきてトコトン驚きました。この結果は、日...

三週間以上のご無沙汰でしたが、みなさんお変りありませんでしたか? 不在者投票を済ませて欧州・露西亜へ十七日間、帰ったと思ったらその足でスグ沖縄へ、と馬車馬みたいな馬鹿なスケジュールで、もうヘトヘト、今は日本の暑さに辟易。 ところで、戻ってきてトコトン驚きました。この結果は、日本の人々は本質的なことは何も判っていないということですね。 自民党の亜流=ちょこっと変形でしかない民主党が圧勝した、という事実は、私を絶望的に打ちのめしました。 今現在でも自民党に負けじと利権を追っかけている民主党にいったい何ができるとお思いですか? いっさいの偏見や過去の歴史的誤謬を廃して、やはり正当性は共産党にしかない、と私は思います。  民主党のマニフェストなるもの・反対勢力としてのパフォーマンスは、自民党と同じような、単なる見せかけだけのものだということが理解されていないようですね。 なんということでしょう、政治の世界あるいは政治家というものを甘く見ていますね。悲しいかな、彼らの本質は、嘘八百・夜郎自大のほかの何者でもありません。 こうなったら、しかたがありません、巧妙にそれらしい様子でインチキを展開するであろう民主党を、しっかり監視するしかありません。 これって、ひょっとしたら、自民党政府をチェックすることより困難なことかも知れませんが。 そんなことはともかく。7月30に戦闘的行動家・思想家であり先鋭・孤高の小説家である小田実が身罷った。享年75歳。もっともっと生きて日本を世界を本質的に斬ってもらいたかった、と思うのは私だけではないはずです。 私は『明後日の手記』とか『円いひっぴい』が好き。彼の小説はもっと読まれるべきだと、前から力説していたのだけれど、残念ながらあんまり読まれていないのね。 もったいない、というより、仕方ないか。そんな難解な方向性は敬遠されているんですものね。 そう、今、この国の文学は、現場の関係者たちによって無茶苦茶にされようとしているんです。 とてつもないアホ馬鹿路線=平易で読みやすい身辺雑記風のラブロマンスとかユーモアなど、いつもは小説など読んだことがない人にも読んでもらおうと、12歳に書かせたり、文学というより無教養で人格的にも未成熟な、だったら何か感受性の閃きがあるのかというと、何もない単なる文字の羅列に、賞を与え売ろうとしている。 本当にまともなものを読もうとするなら、芥川賞も直木賞も疑って吟味しないと騙される時代にとっくに突入しているという現実。文学の新たなる展開ではなく、商業主義の新たなる展開など誰も願ってはいないのに、彼らにも出版社にも生活が懸かっているのですね。 まあいいですけど、別に私が日本の文学を背負う訳じゃありませんし、そんなに悲観しなくても。それにいっとき大評判でも今や誰も小室哲哉など見向きもしない訳ですから自浄作用はあるから・・・・・・ それより小田実です。悲しいかな本来ならもっともっと小説家として量的にも書くべき存在だったのに、小説以外のものを多く書かざるを得なかった不幸。そして文字通り彼の死によって、私たちは何作もの名作を永遠に読めなくなってしまった。 それと、彼が言い出しっぺの、あの伝説の非革命的非組織=ベ平連にちょこっと関わったことがある父は、何度も彼と話したことがあるそうですが、少しええ格好しいだけれど驕らず偉ぶらない真摯な人柄に特別の好意を持ったといいます。私も一度だけ何かのシンポジウムでご一緒して話す機会がありましたが、とてもおおらかな雰囲気で、意志の強い、大河とか海のような感じの方でした。 この本は、大阪を愛し日本を愛した小説家が、現実の不幸・悲惨に憤りを持って、この国は本当に人間の国なのか、と訴えかけた魂の叫びです。 この感想へのコメント 1.フィリップ・まろ (2007/08/11) 薔薇★魑魅魍魎さん。猛烈に勉強していらっしゃる方とお見受けいたしました。僕は学生時代、右翼活動をしていながら、非同盟非武装中立に世界の理想をみていました。ポリシー云々の以前の問題として、まだ自分自身が確立できないでいた時代の話です。 小田実は気概と気骨のある人物として捉えていました。 ともかく『なんでも見てやろう』と五木寛之の『青年は荒野をめざす』はそのタイトルだけで人を動かせる力がありますね。

Posted by ブクログ

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