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蒙古襲来 対外戦争の社会史 歴史文化ライブラリー32
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 吉川弘文館/ |
発売年月日 | 1998/02/01 |
JAN | 9784642054324 |
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蒙古襲来
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1998年刊。著者は和歌山大学教育学部助教授。◆国土防衛戦、神風、挙国一致体制等、元寇のステレオタイプ評に対し、本書は各種史料からその像の解体を図る。戦史というより社会史・政治史の趣き。◇①元軍侵攻への防衛に止まらず、幕府は反攻の高麗進撃戦を企画し、動員も実施(渡海は未達)。また元寇時設置の石塁も単なる防御施設ではなく、攻撃用拠点の開発。◇元の琉球・北海道攻略の存在も忘れずに。②謎の元軍撤退の要因、神風を起こした神とは、後世と違い全能の存在と看做されなかった。神もまた人と同じく、動員の過程や論功行賞を要。 ③朝廷が投げ出した外交を幕府が引き取った。しかも、動員を含め軍事事項に朝廷は意見反映なしえず、元寇が長期動員体制を要した結果、幕府の宗教組織・朝廷への支配浸透を齎した。◇また、徳政令は御家人救済策というよりも、自力救済の部分的否定の意味が大。 ◆本書の肝は元寇絡みの「動員」を国内防衛目的に限定すべきかどうか。面白い視座だけど、少しパンチが足りないような気がする。他の史料(船の調達など)からもう少し補足してほしいところ。◇一方、時宗死後の安達泰盛政権とこれを覆滅した平頼綱政権の政権目標の違いの分析、これに関連する徳政令の実際の意義はなかなか興味を引く。◇また、元が使者や軍を派遣したのは日本だけではなく、まして本土だけではない視点は目から鱗。
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