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唐から見た遣唐使 混血児たちの大唐帝国 講談社選書メチエ125
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1998/03/10 |
JAN | 9784062581257 |
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唐から見た遣唐使
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
遣唐使について興味があって読む。 唐女と遣唐使の間の混血児に焦点を絞った内容。秦朝元や羽栗翼・翔兄弟、喜娘など詳しく書かれていて参考になった。 唐の時代の囲碁は娯楽ではなく、囲碁のレベルで周辺諸国の華化程度を評価する傾向もみられ、外交の場でもあったという説が興味深い。であれば還俗した僧の弁正が中宗の囲碁相手であったというのは遊び相手ではなくもっと政治的な意味があって、仏教より道教を重んじてのちには僧を強制的に還俗させていた中宗が、弁正を還俗させたのかも、と思った(だとしたら破戒僧という批難はかわいそう) 羽栗翼は日本についてから出家して玄昉に師事していたという説は、途中で出世がとまる時期があるのでなるほどと思った。 想像の域を出ない部分もあるものの、宇治拾遺に真備の子が海を渡って流れてくる話があるくらいなので、遣唐使という地理的な遠さとロマンが想像をかき立てるのだ、ということで楽しんで読んだ。
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「混血児たちの大唐帝国」と副題にあるように、遣唐使と唐の女性と婚姻し生まれた世代の話が中心で、有名どころでは秦朝元・羽栗兄弟・喜娘など、個々の人物についてはかなり踏み込んだ内容、言い換えると割と推測(妄想)が多めな印象でした。 そういう話がほとんどない真備でさえ『宇治拾遺物語』の「魚養のこと」の説話に見える遣唐使人を真備とする説を挙げて紹介されてます。これ更に後世の解釈みたいなのでどうなんだろうと思うんだけど、後世、遣唐使自体に対するドリームって結構ありますよね。 この本全体的に渡唐した以上妻帯してて当たり前ぐらいのスタンスなのですが、ちょいちょい、きっと唐の美女と恋に落ちたんだぜってさらっと書かれてると当時の婚姻そんなもんかなみたいな気分にはなってしまう… 喜娘に関しては色々な推測の起点がこの辺りにあるのかーというのが垣間見える内容でした。やはりみな大伴継人とのロマンスに行きついてしまうのか…「喜娘」って小説あるみたいだから読んでみたいねみたいな締めだったのは笑ってしまった。読んどらんのかい。 何冊か読んでも一つの点で解釈が分かれてる石山寺一切経蔵『遺教経』の奥書に見える「朋古満」の大伴古麻呂or羽栗吉麻呂問題ですがこちらでは羽栗吉麻呂説でした。これだけ言い分が割れると、もうどっちでもない誰かなのでは??ぐらいの気持ちになってる。 (希望は古麻呂だけど) あと当時唐で娶った妻は基本日本に伴うことはできないようなんですが、中にははっきりと唐人の妻を伴って帰国したのがわかる例もあって、羽栗吉麻呂も特例で妻子ともども日本に来たという説でした。で、後に清河の元に留まった羽栗翔の留まった理由などもちょっと今まで見たのと解釈が違ってました。
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唐人と日本人の間に生まれた混血児たち、その親たちの生涯。 唐の俗世界に浸ってゆく日本の遣使たち。 世界都市長安ができるまで、阿倍仲麻呂、吉備真備、羽栗吉麻呂・翼・翔、藤原貞敏、弁正親子、喜娘、唐に渡った古代意匠異聞。 図表に遣唐使回数一覧、遣唐使航海地図。
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