ドッペルゲンガー奇譚集 死を招く影 角川ホラー文庫

角川書店(編者)

• 内容紹介: 内容:知らない旅 阿刀田高著. ディオリッシモ 小池真理子著. チュ-リップ・チュ-リップ 筒井康隆著. 分身 増田みず子著. 誰…？ 生島治郎著. エイプリル・シャワ- 森真沙子著. 待っている女 山川方夫著. 桔梗合戦 皆川博子著. 高所恐怖症 都筑道夫著. 忘れられた姉妹 赤川次郎著
• 販売会社／発売会社: 角川書店
• 発売年月日: 1998/12/10
• JAN: 9784043456017

商品レビュー

2010/05/28

「ドッペルゲンガー」…

[文庫ＯＦＦ]

「ドッペルゲンガー」をテーマとした、オムニバス形式の短編集。テーマは一つだが、作家ごとのアプローチが本当に様々で、どの作者が、どのようにドッペルゲンガーという存在を物語の中で利用しているかを見るのが面白かった。 純粋にドッペルゲンガーが現れて大変、という話もあれば、ある人にドッペルゲンガーが見えるという妄想を抱かせることで起こす犯罪があったり、感動ものもあれば恐怖ものもあり。実に様々。 しかし、やっぱり筒井康隆、天才です。本当におもしろい。やっぱ、人を小ばかにしたような彼の作る話は外れがな

2022/06/30

再読だけれど、皆川博子さんの『桔梗合戦』が一番面白かったかな。
他には山川方夫さんの『待っている女』も。

2013/06/27

ドッペルゲンガーをテーマにしたアンソロジー。これってドッペルゲンガー？って話もありましたが、広義の意味では含まれるのかな。自己が増殖していく「チューリップ・チューリップ」が面白かったです。観てないけど亀梨くん主演の「俺俺」もこんな感じかな？自分の筈なのに客観的に見るとキモいウザいクサいという悲惨な話。私も自分の分身なんて会いたくないなぁ。絶対に気持ち悪いと思う。生理的に。踊りながら狂っていく「桔梗合戦」は圧巻の迫力でした。様々な作家さんの描くドッペルゲンガーは切り口も異なり、どれも面白かったです。ただ「エイプリル・シャワー」は長い割りにいまいちなラストだったかな。