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火の山(上) 山猿記 講談社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2006/01/12 |
| JAN | 9784062752961 |
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火の山(上)
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商品レビュー
3.8
9件のお客様レビュー
オススメ
NHKの連続テレビ小説『純情きらり』の原案となった本作。「有森家」という一族の女たちを中心に、戦後日本を克明に描いた肉厚のドラマ。人物関係がやや複雑だが、読み始めると止まらない、読み応えのある作品だ。
TKS
甲府でそだち、富士山に親しむ少年時代を送った有森勇太郎は、長じてアメリカにわたり、娘の牧子をさずかります。牧子はフランスに移住しますが、彼女の息子のパトリス・勇平のもとに、牧子のいとこである杉由紀子からの手紙がとどけられます。由紀子は、勇太郎の記した長大な「記録」を託されており、...
甲府でそだち、富士山に親しむ少年時代を送った有森勇太郎は、長じてアメリカにわたり、娘の牧子をさずかります。牧子はフランスに移住しますが、彼女の息子のパトリス・勇平のもとに、牧子のいとこである杉由紀子からの手紙がとどけられます。由紀子は、勇太郎の記した長大な「記録」を託されており、勇平は彼女たちの協力を得て、日本語でしるされた「記録」を読み解き、有森家の来歴を知ることになります。 「記録」の執筆者である勇太郎は、拠点をアメリカに移しており、牧子や勇平は日本語ではないことばを母語として生まれそだちました。そんな彼らに、雄大な富士の山を擁する自然と、そのふもとで近代から現代にかけて日本という国がたどることになった歴史の重みをつたえたいという思いが、「記録」を執筆した勇太郎の原動力となっていました。 「記録」の執筆者である勇太郎の視点を中心にして、甲府の名家だった有森家の歴史が語られてはいますが、早世した兄の小太郎に代わって有森家の総領息子となった勇太郎よりも、彼の五人の姉たちの存在感のほうがきわだっています。彼女たちのだれもが過酷な運命に翻弄されますが、たんなる「家」制度の犠牲者としてではなく、太平洋戦争の前後の時代をたくましく生き抜いた主体的な存在としてえがいているところに、著者のまなざしが向けられているように感じました。
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大江健三郎や『楡家の人びと』を彷彿とさせる圧倒的創造(想像)力のクロニクル系大長編。 有森家の1人が、連綿と続く有森家の歴史・家族の事件を綴った手記を、更にその子供たちが読み進めていくという内容。 現代の会話ではどうやら誰が生き誰が亡くなっているか窺い知れるが、手記は著者の幼少...
大江健三郎や『楡家の人びと』を彷彿とさせる圧倒的創造(想像)力のクロニクル系大長編。 有森家の1人が、連綿と続く有森家の歴史・家族の事件を綴った手記を、更にその子供たちが読み進めていくという内容。 現代の会話ではどうやら誰が生き誰が亡くなっているか窺い知れるが、手記は著者の幼少期から丁寧に進んでいく部分が肝な気がする。 津島佑子の作話力に驚きを感じる一作。
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