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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房/ |
発売年月日 | 2006/01/25 |
JAN | 9784480803924 |
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商品レビュー
3.8
4件のお客様レビュー
「帰郷」「花」「愚者一燈」の3つの短編。 120頁ほどの薄い単行本。しかも写真(坂本真典)がかなり入っており、1時間ちょっとで読了。 「帰郷」「花」は「信さん」の流れに近い心優しく純粋な物語。「愚者一燈」は「僕はただ青空の下で人生の話をしたいだけ」のような自身を主人公にした作品。...
「帰郷」「花」「愚者一燈」の3つの短編。 120頁ほどの薄い単行本。しかも写真(坂本真典)がかなり入っており、1時間ちょっとで読了。 「帰郷」「花」は「信さん」の流れに近い心優しく純粋な物語。「愚者一燈」は「僕はただ青空の下で人生の話をしたいだけ」のような自身を主人公にした作品。 いずれにせよ、不幸を背負っっていたり破滅的であっても、その中で誠実に生きようとする人を描くのが辻内さんの魅力です。
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「私は、遠い日にここで紡がれた、あの人の幼さな淋しさを、そっと胸に抱きしめてみた。」 亡き夫の故郷へ向かった妻が知った真実・・・『帰郷』 「その、小さな、幾つもの手が、何かこう、風に微いでいる沢山の花びらのようでね。ああきれいだな、と、そう思ったの。」 「あの空を想えば、...
「私は、遠い日にここで紡がれた、あの人の幼さな淋しさを、そっと胸に抱きしめてみた。」 亡き夫の故郷へ向かった妻が知った真実・・・『帰郷』 「その、小さな、幾つもの手が、何かこう、風に微いでいる沢山の花びらのようでね。ああきれいだな、と、そう思ったの。」 「あの空を想えば、私は、いつも、この世界じゅうが、いとおしくて、たまらなくなる。」 「人間は、もしかしたら、この世界で一番きれいな、とっておきの花なのかも知れないって、そんなことを、思うのよ。」 大学教授だった夫の七回忌、訪れてくれた女学生に語って聞かせる、40年前の彼女のお話・・・『花』 小説を書きためつつの思索の日々(?)・・・『愚者一燈』 『花』に出てくる、幼稚園児が電車に手を振るシーンのあたりでボロッボロに泣きました。 とかく現実では、人の嫌な部分ばかりをを見せられる昨今、こういった、なんのてらいもない、単純な、だからこそうつくしい、人の善意みたいなものを見せられたら、そりゃあ泣いちゃうってなもんですよ。 誰の心の中にも、こういった「人を信じる事ができる何か」があればいいんですよねぇ、きっと・・・。
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書き下ろしで収録されている「ナコちゃん」が良かった。あまりにも短い話で、何を書いてもネタバレになってしまうので、感想らしい感想は書けないのだけど、辻内さんらしいお話でした。
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