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帝国論 講談社選書メチエ351
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 2006/01/12 |
JAN | 9784062583510 |
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帝国論
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現実にはグローバル市場のルールを規定する能力を持つのは各国政府のみであり、特に自律的にルールを決定できるのは、規制帝国のみである。 ネグリとハートがいう帝国とは、資本のグローバル化によって国民国家とその一国の領土空間を前提とする民主主義の主権と、その主権の集合体としての国連という...
現実にはグローバル市場のルールを規定する能力を持つのは各国政府のみであり、特に自律的にルールを決定できるのは、規制帝国のみである。 ネグリとハートがいう帝国とは、資本のグローバル化によって国民国家とその一国の領土空間を前提とする民主主義の主権と、その主権の集合体としての国連という近代的な世界秩序が衰退し、これに代わって生まれつつある新たな世界秩序をさしていた。 文明の中心が欧州からアメリカに移るという入植者たちの希望に満ちた世界観はグローバルな世界の中心としてのヨーロッパという空間了解とそれに基づく国際法秩序を根本から覆す、新たな世界像をもたらした。 旧世界との対比において、イギリスという帝国から独立する中で生まれたアメリカの政体構成を原型とする帝国論も、旧世界の帝国とアメリカという国家を知比する発想に根差したIRも、ともにアメリカ的なものであり、それらは世界政治における帝国的な現実をかえって見えにくくしてしまう。 現在の主流の国際政治学において扱われる帝国をめぐる議論は圧倒的にアメリカ帝国論である。これは国際政治学の研究対象でもある国際関係を巡る政策論のほとんどが帝国ではなく、現在のアメリカを念頭においた帝国論であるという現実に地王したものだから。
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帝国に関するエッセイ集。どちらかといえば批判理論からの視点だが、基本的にはネグリらの<帝国>には批判、もしくは懐疑的。正直、明らかに無理矢理帝国を論じている論者もいる。読んでいて全く関係ないと思った章もある。また編者の論文は何を言っているのかさっぱりわからない。唯一、わかりやすく...
帝国に関するエッセイ集。どちらかといえば批判理論からの視点だが、基本的にはネグリらの<帝国>には批判、もしくは懐疑的。正直、明らかに無理矢理帝国を論じている論者もいる。読んでいて全く関係ないと思った章もある。また編者の論文は何を言っているのかさっぱりわからない。唯一、わかりやすく面白かったのは、国際政治における帝国論について山本論文とネグリらを比較・分析したもの。ソ連崩壊後のロシア帝国論。ロシア帝国論に関しては、導入的な内容しかなくもの足りず、国際政治に関してはまあ、山本論文の焼き直しなので、山本論文、もしくは『帝国システムの国際政治学』を読めばいい。
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