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七姫幻想
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 双葉社/ |
発売年月日 | 2006/02/25 |
JAN | 9784575235401 |
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七姫幻想
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商品レビュー
3.6
36件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
目次 ・ささがにの泉 ・秋去衣 ・薫物合 ・朝顔斎王 ・梶葉襲 ・百子淵 ・糸織草紙 七姫とは七夕の織姫の七つの異称のこと 秋去姫(あきさりひめ)・朝顔姫(あさがおひめ)・薫姫(たきものひめ)・糸織姫(いとおりひめ)・蜘蛛姫(ささがにひめ)・梶葉姫(かじのはひめ)・百子姫(ももこひめ)の称。 なので七夕を通奏低音に、悲恋(兄妹・姉弟)だったり、機織りだったりがモチーフになっている。 古来機屋(はたや・布を織る場所)は水のほとりにあったということからか、水も重要なモチーフだ。 古代を舞台にした最初の作品から、細いつながりを保ちつつ時代が進み、最後の作品は江戸時代。 そしてこれは連作ミステリであり、歴史ファンタジーにもなっているという贅沢な造り。 ということで、古代から楽しい。 土地の神に愛される巫女である姫。 大王(おおきみ)は寵愛する姫のもとで命を落とす。 大王の死の真相は…。 …も趣深いのだけれど、大王の息子である軽皇子が出てきて俄然本気になる私。 歴史上軽皇子は何人かいるので、いったいこれはどの軽皇子なのかという、勝手な謎にハマる。 一生懸命調べてアタリを付けたけど、二編目を読んだら正解がわかりました。(明記はしていませんが) そう、この一連の作品は、実在の人物が出てきますし、実際に読まれた和歌が作品中に重要な意味を持つという、二重三重にも深掘りできる作りなんですよ。 『薫物合(たきものあわせ)』に出て来る清原元輔の押しの弱さとか、『朝顔斎王』の元斎王の浮世離れした純粋さなど、微笑ましい描写もあるのだけど、基本悲恋でドロドロして、殺人事件なども起こったりするので、よ~く考えると楽しいと言ってはいけないのかもしれない。 『朝顔斎王』は本当に「鈍感さん」で可愛らしいのだけど、実際の歴史ではひどい言われようなの。 出来事は同じでも、切り取り方でいかようにも見えるというのが、歴史の面白さなのよね。 うん、やっぱり楽しかった。
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平安時代を舞台に、7人の謎めいた姫たちの話が短編連作で綴られている。 どの話も前の話とそれぞれ繋がりがあるのだが、それを理解して読むとより面白い。 実在した人物も登場し、物の怪や宮中の嫉妬、ひっそりとした山里の話など、本格的な平安時代のミステリ。 この時代のミステリはなかなかない...
平安時代を舞台に、7人の謎めいた姫たちの話が短編連作で綴られている。 どの話も前の話とそれぞれ繋がりがあるのだが、それを理解して読むとより面白い。 実在した人物も登場し、物の怪や宮中の嫉妬、ひっそりとした山里の話など、本格的な平安時代のミステリ。 この時代のミステリはなかなかないのでとても面白い。
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93:ものすごく好みの話でした。水辺に住まう織女と、彼女に焦がれる男の物語。時代も舞台も異なる七人の姫の物語を絡ませ、紡ぐことで壮大な七夕の織女伝説が語られています。巧みに史実を織り交ぜ、ウヒャーとぶっ飛ぶ展開になるのもまた、たまりません。日本史好きの方、和風ファンタジーがお好き...
93:ものすごく好みの話でした。水辺に住まう織女と、彼女に焦がれる男の物語。時代も舞台も異なる七人の姫の物語を絡ませ、紡ぐことで壮大な七夕の織女伝説が語られています。巧みに史実を織り交ぜ、ウヒャーとぶっ飛ぶ展開になるのもまた、たまりません。日本史好きの方、和風ファンタジーがお好きな方には特にお勧めしたいです。文庫版購入即決定&ナカデミー賞エントリー。
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