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喧嘩両成敗の誕生 講談社選書メチエ353
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喧嘩両成敗の誕生 講談社選書メチエ353

清水克行(著者)

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喧嘩両成敗の誕生 講談社選書メチエ353

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2006/02/10
JAN 9784062583534

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商品レビュー

4.4

26件のお客様レビュー

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2024/10/10

読みやすく頁数も少ないが中身は非常に詰まっている。 一見命が軽いかのように思えるが重さがあるからこそ成り立つ部分もあり判断が難しい。あまり好きではない「価値観の違い」という言葉を使いたくなる。 古い法を司法として読み解くのはやはり面白い。 最後の最近の判例から司法判断として妥当...

読みやすく頁数も少ないが中身は非常に詰まっている。 一見命が軽いかのように思えるが重さがあるからこそ成り立つ部分もあり判断が難しい。あまり好きではない「価値観の違い」という言葉を使いたくなる。 古い法を司法として読み解くのはやはり面白い。 最後の最近の判例から司法判断として妥当な判決が結果的に喧嘩両成敗に当てはまる結果になった小咄は良いオチだ

Posted by ブクログ

2021/12/31

現在、最高裁判所を頂点とする民事・刑事の法体系があり、何か有れば弁護士を通じて裁判所にということが当たり前に存在しているが、室町時代の昔は自力救済が基本の世界だった。しかも苛烈な名誉意識を持ち、集団の構成員が受けた痛みは集団全体のものとして内部化するという中世人の心性。 そうな...

現在、最高裁判所を頂点とする民事・刑事の法体系があり、何か有れば弁護士を通じて裁判所にということが当たり前に存在しているが、室町時代の昔は自力救済が基本の世界だった。しかも苛烈な名誉意識を持ち、集団の構成員が受けた痛みは集団全体のものとして内部化するという中世人の心性。 そうなると、室町時代における紛争解決とは、放っておけば任侠の世界と同等で、抑止力を効かせつつどどで引くかという話になってしまう。時の支配者たる幕府が、これに権威ある仲裁を行おうとして四苦八苦、荒ぶる人々の公平意識に会う様に様々な制度が出てくる。 最終的に行き着くのが喧嘩両成敗だが、意図は喧嘩両成敗として喧嘩そのものを抑止しつつ、我慢して手を挙げなかった方が(法廷で)勝ちになるとの定めもあり、裁判へ誘導するものでもあった。 今の裁判制度を当たり前のものとして見てしまっているが、こういう裏面史があり、様々な経緯や議論を経て成り立っていることを知るのは大変面白い。

Posted by ブクログ

2021/07/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

イスラム国とか、カルトとか、そういうレベルじゃなくて、異文化を考えるときに、我々がこうやって生きていた歴史があるということがとても助けになる。

Posted by ブクログ

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