少子化と日本の経済社会 2つの神話と1つの真実

樋口美雄(著者)

• 販売会社／発売会社: 日本評論社/
• 発売年月日: 2006/03/10
• JAN: 9784535554719

商品レビュー

2017/01/16

06年刊。諸外国の比較から、少子化問題解消の処方箋は、女性の安定的就労確保が基本となる。具体的には、育児休暇、産時休暇の拡充・取得促進、男性の育児休暇制度の利用促進。そして、安定的就労を支える制度として、保育所などの代替的子育てシステムの拡充、病児保育ないし休暇制度の確立となりそうだ。加えて、個別給付の拡充も重要。かかる施策を採っていない米・伊では少子化は解消せず。数値上少子化が進展していない米は大量の移民流入のためか。日の若年層就労は伊化？制度は米類似？ 少子化は社会保険制度と経済成長に悪影響との結論。

2006/08/05

オムニバス。第2章森田「子育てに伴うディスインセンティブ」では教育費、女性の機会費用、男性の育児参加について考察されている。私と着目点が同じ。