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解剖男 講談社現代新書
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解剖男 講談社現代新書

遠藤秀紀(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 2006/02/18
JAN 9784061498280

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商品レビュー

4.2

14件のお客様レビュー

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2019/09/22

通勤電車の中で動物解剖に熱中する男。 -------- 「通勤電車の中で私が熱中するのは動物の解剖だ」 なん、だと… 本文は衝撃的な一文で始まる。だがもちろん、実際に電車の中で遺体をバラしているわけではない。脳裏に再現する、ということだ。真の遺体に対峙していないときでも、筋ト...

通勤電車の中で動物解剖に熱中する男。 -------- 「通勤電車の中で私が熱中するのは動物の解剖だ」 なん、だと… 本文は衝撃的な一文で始まる。だがもちろん、実際に電車の中で遺体をバラしているわけではない。脳裏に再現する、ということだ。真の遺体に対峙していないときでも、筋トレをするかのごとく、脳内で解剖訓練を行っている。 本書は、先日読んだ『キリン解剖記』の著者、郡司芽久さんのセンセイである遠藤秀紀さんによるものだ。キリン〜で描かれた遠藤先生は、ポイント毎にいいことをいって、さっといなくなってしまう飄々としながらもディープな感じで描かれていた。果たして当の先生は如何に。 遺体に貴賎なし、というか、社会性を伴う動物の遺体だけが尊いわけではない。地味な遺体を大切に保存し、新しい真実をつかみ出している、という矜持があるし、それを読者にも約束せよ、と迫ってくる。 「硬い遺体」たる骨と、「やわらかい遺体」なる皮膚、筋肉、内臓、血管、神経など。おおきくこの2つにわけて遺体との対話を説いていく。 キリン〜であったように、やはり、モノの名前だけ先に覚えようなどしちゃいかん、という。名称など実はどうでもいいのだ、と。逆に、遺体のどこに何がありそうか、ということは学問以前の問題として、身につけておけ、とも。 キッチンで塩や砂糖の位置を覚えることに一生懸命になってもしかたあるまい。料理を楽しむことが重要だ。解剖も同じなのだと。キリン〜同様、やはりここにプロとしての真髄があるように思う。 タイトルの割には、突き抜けた研究者としてのオカシナ活動が楽しめる、という本ではなかった。けれど遺体の面白さを伝えることには確実に成功している。 そして、恥ずかしながら過去に『ニワトリ 愛を独り占めにした鳥』を絶賛しながら、同一著者だと気づいておりませんでした。すみません! どちらの本もすばらしいのだ!

Posted by ブクログ

2019/02/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

動物の死体(遺体)を解剖して研究している先生の書いた本。 動物園好きが高じて、とうとうこんな本まで読んでしまった。「電車男」ならぬこの本の題名にも惹かれたりして。 今まで動物園で動物が死んだら、その施設の獣医さんが解剖して死因を究明してそれでおしまい……と思っていた。しかしそこから先があったのだ。 動物園で動物が死んだと聞くと遺体を引き取りに行くのだが、それがまた大仕事。1,500キロ以上もあるサイを運ぶのに使われるのは、クレーン車・フォークリフト。 遺体を血だらけになって解剖し、筋肉のしくみ、内臓のつくり、骨格を調べる。そこからその動物がどのように動き、何を食べ、どのように生きていたかがわかる。果ては動物の祖先までわかってしまう。例えば、クジラとウシ・シカ・ブタの祖先が一緒だというから驚きだ。 現在の解剖学の実情は決して明るいものではなく、どんどん衰退しているという。医学生・獣医学生の教育課程として存在しているだけで、ヒトや動物の遺体から謎を解き、新しい発見をするという流れはどんどん少なくなっている。しかし、それではいけないとこの先生は力説している。遺体の剥製も標本も未来の知的財産だと言っている。 それにしても、私の動物園好きも、オタッキーな領域へ足を踏み入れてしまっているのかもしれない。

Posted by ブクログ

2018/01/23

きっとこの解剖学者さんは文章書くのが好きなんだろうと思う。文体が鍛えられていて、解剖ハードイルドといった趣がある。特に冒頭の、電車に乗っていても脳内で解剖シミュレーションする描写が良かった。 本の内容としては、動物の体構造は「系統と適応」の二つを軸にして理解を進めるという基本的...

きっとこの解剖学者さんは文章書くのが好きなんだろうと思う。文体が鍛えられていて、解剖ハードイルドといった趣がある。特に冒頭の、電車に乗っていても脳内で解剖シミュレーションする描写が良かった。 本の内容としては、動物の体構造は「系統と適応」の二つを軸にして理解を進めるという基本的な考え方がよくわかった。この二つの観点から動物の体を解剖して読み解くと、ゾウがかつて海で生活していた可能性や、クジラ類の先祖はウシやシカの仲間だったかもしれないことがわかるなど、スリリングだと思った。

Posted by ブクログ

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