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「新」訳 星の王子さま
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | コアマガジン/コアマガジン |
発売年月日 | 2005/12/10 |
JAN | 9784877349004 |
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「新」訳 星の王子さま
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商品レビュー
3.6
9件のお客様レビュー
再読。 すべてを音読してみた。辛酸なめ子さんの翻訳は、リアルな言葉遣いがとても好きだ。 「キノコだよ!エリンギなんて上等なものじゃない、えのき以下だよ!」「セレブ」「おれのファン」「羨望とリスペクトのまじった眼差し」「動体視力がすぐれているのはさすがです」「そんな楽しいライフワー...
再読。 すべてを音読してみた。辛酸なめ子さんの翻訳は、リアルな言葉遣いがとても好きだ。 「キノコだよ!エリンギなんて上等なものじゃない、えのき以下だよ!」「セレブ」「おれのファン」「羨望とリスペクトのまじった眼差し」「動体視力がすぐれているのはさすがです」「そんな楽しいライフワークを提案したと思ったら」「王子さまだって、うっかりすることがあるだろう!」 古典の現代語訳というのは、上品な言葉遣いが多くて、たしかにそれはそれでいいけれど、辛酸なめこさんみたいな、流行語、若者の言葉が交じっていると、親近感がわく。それでいて、若者にありがちな瞬間的な、成長したらなくなってしまうような言葉ではなく、確かな個性を持った、変わることのない物語を書きあげるのだから、グッと心をわしづかみにされる。 初めて辛酸なめ子さん訳の星の王子さまを読んだときは、最初はおなかを抱えて笑いながら、最後に号泣、というパターンだったが、今回は、部分部分を意識しながら読んだ。 今回、一番印象に残ったのは、蛇と王子さまの会話。蛇は王子さまを殺した蛇と同じ、でいいのだろうか。だとすれば、王子様を殺した蛇はワルモノということになってしまうが、挨拶したら挨拶をする、王子さまの指よりも力のある胴体を持っている(ハッタリじゃなく)、田舎者に対して優しく接するけれど、適切な距離感を保っている。(人と人の距離感については、キツネと王子さまと似ているけれど、こちらはよりシビアだ)天然な王子さまに対して、世の中をよく知っている蛇だ。 おそらく、蛇が王子さまを殺したのも、蛇が悪い、と一辺倒には言えないだろう。王子さまが自分で招いた、リアルなあるべき姿だったのかもしれない。 生まれてからずっと気がつかずにいた難聴から解放されて読んだ、久しぶりの文学作品。自分の感情や声がダイレクトに入ってくる感覚で読んだ、星の王子さまは、とても美しく、深い物語で、以前も印象に残る話だったが、今回はより深く、自分と対話しながら読めた。
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タイトルと訳者を見てなにこれ面白そう!と食いついてみたら、想像していたのとは違って案外フツーだった。下訳を自分なりの言い回しに変えただけ、みたいな表面的な印象を受けてしまったというか。もちろん一から翻訳するのは大変だろうから下訳があるのは当然なのかもしれないし、素人がまるで見当外...
タイトルと訳者を見てなにこれ面白そう!と食いついてみたら、想像していたのとは違って案外フツーだった。下訳を自分なりの言い回しに変えただけ、みたいな表面的な印象を受けてしまったというか。もちろん一から翻訳するのは大変だろうから下訳があるのは当然なのかもしれないし、素人がまるで見当外れなことを言っているとしたら申し訳ないけど! でもやっぱり、「星の王子さま×辛酸なめ子」の組み合わせを見たら、これまでとは違う新たな解釈があるのだろうか?と期待してしまわないだろうか。その分、肩透かしを食らったというのが正直な感想。 題材がマッチしなかったのかなあ。女の子が主役の文学だったらまた違ったかも? 挿絵はすごくよかったです。
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訳語にも、独自の新しい訳し方があるが、やっぱり、この本の場合は、イラストが、他の訳とは違っている。それが、よいところだと感じた。
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