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なつかしく謎めいて

アーシュラ・K.ル・グウィン(著者), 谷垣暁美(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社/
発売年月日 2005/11/30
JAN 9784309204505

なつかしく謎めいて

¥1,595

商品レビュー

3.8

14件のお客様レビュー

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2019/06/06

空港。 硬い椅子、いつ果てるともない待機、がさがさしたアナウンスの声、疲労。 著しく不快なその環境に囲まれることによって、異次元移動は可能になった…という なかなかイカれた導入部から、別次元への旅が語られていきます。 ※余談ですが、基本的に国内では短距離移動だし、  あんまり乗り...

空港。 硬い椅子、いつ果てるともない待機、がさがさしたアナウンスの声、疲労。 著しく不快なその環境に囲まれることによって、異次元移動は可能になった…という なかなかイカれた導入部から、別次元への旅が語られていきます。 ※余談ですが、基本的に国内では短距離移動だし、  あんまり乗り換えないし、  食事等、それなりのサービスを享受できる日本人には出てこない発想かも 短編方式で、いくつもの次元の話が語られます。 とことん空想話なのだけれど、ル=グィンの空想話なので抜群に面白い。 えぐい話、淡々としている話、美しい話、多種多様な世界をのぞきこめる。

Posted by ブクログ

2015/11/08

アーシュラ・K・ル=グウィン『なつかしく謎めいて』(河出書房新社、2005) ル=グウィンらしいフワフワした読後感、ファンタジー要素入りSF 空港での乗り換えの待ち時間に退屈した主人公シータは、退屈な時間と悪質な食べ物に当てられて気を失い、目覚めると異次元へ。 再現条件を特定...

アーシュラ・K・ル=グウィン『なつかしく謎めいて』(河出書房新社、2005) ル=グウィンらしいフワフワした読後感、ファンタジー要素入りSF 空港での乗り換えの待ち時間に退屈した主人公シータは、退屈な時間と悪質な食べ物に当てられて気を失い、目覚めると異次元へ。 再現条件を特定し、「シータ・ドゥリープ式次元間移動法」を確立。 (科学的根拠の理屈付けはなく、あくまでファンタジー要素) 以下、シータと友人たちが見聞きした異次元の旅行記となっている。 不死の人の国、眠らない人の島、翼がある人の国などなど。ガリバー旅行記を彷彿させる希望と悪趣味の世界。 両親が学者で、文化人類学のサラブレッドと称される人文系ソフトSF作家、 著者の皮肉もにじみます。 【本文より】 ◯空港の本屋に本はない。あるのはベストセラーだけだ。 ◯私はマハグルに滞在するときには、帝国図書館で大半の時間を過ごす。よその次元にきて(あるいはどこの場所ででも)図書館で過ごすなんて、退屈きわまりないと思う人も多いだろう。しかし私は、ボルヘス同様、天国とは図書館によく似た場所だろうと思う。 ◯オーリチ思想家たちの言うことにも一理あるかもしれない。確かに、意識には高いコストがかかる。意識の代価は、私たちの人生の三分の一。目が見えず、耳が聞こえず、口が聞けず、無力で思考力のない状態 ー つまり、眠って過ごす時間だ。

Posted by ブクログ

2014/11/29
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※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 翼人間、不死の人、眠らない子ども…不思議な場所の不思議な人たち、私たちと全く違っているようで似ている人々は謎めいているけれど、どこかなつかしい。 SF/ファンタジー界の女王が放つ深い思索とユーモアに満ちた新ガリバー旅行記。 [ 目次 ] [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

Posted by ブクログ

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