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女帝の歴史を裏返す
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社/ |
発売年月日 | 2005/11/25 |
JAN | 9784120036835 |
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女帝の歴史を裏返す
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商品レビュー
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3件のお客様レビュー
女帝とか歴史とか大好きです。 10代の頃に永井先生の本に出会って、衝撃を受けました。 女性の側から、系図を作ると見えてくるものがある。私の歴史観は永井先生の本で作られました! 高校生のとき、模擬テストの間違いなんか指摘して先生を困らせてましたね。 だって、当時は男性側からからしか...
女帝とか歴史とか大好きです。 10代の頃に永井先生の本に出会って、衝撃を受けました。 女性の側から、系図を作ると見えてくるものがある。私の歴史観は永井先生の本で作られました! 高校生のとき、模擬テストの間違いなんか指摘して先生を困らせてましたね。 だって、当時は男性側からからしか系図を見ていないから「長屋王は天智天皇の孫ではない」と記載されてたんですよ!信じられぬ。と、未だに覚えています。
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女性天皇をとりあげ、裏返す=その実態を推理するという本。 例えば、 推古天皇には実は夫がいたのでは?という推理。 仲麻呂と道鏡に恋をした女性天皇の感情とは? など、小説のように、天皇の会話まで想像してまとめられている。 天皇制を深く掘り下げるための本ではなく、ワンポイントリ...
女性天皇をとりあげ、裏返す=その実態を推理するという本。 例えば、 推古天皇には実は夫がいたのでは?という推理。 仲麻呂と道鏡に恋をした女性天皇の感情とは? など、小説のように、天皇の会話まで想像してまとめられている。 天皇制を深く掘り下げるための本ではなく、ワンポイントリリーフ的に即位してきたいにしえの女性天皇の生き様を想像してみる本。
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歴史の流れの中に生きた女帝達の思いを描く 読了日:2008.06.03 分 類:一般書 ページ:198P 価 格:1500円 発行日:2005年11月発行 出版社:中央公論新社 評 定:★★★★ ●作品データ● ----------------------...
歴史の流れの中に生きた女帝達の思いを描く 読了日:2008.06.03 分 類:一般書 ページ:198P 価 格:1500円 発行日:2005年11月発行 出版社:中央公論新社 評 定:★★★★ ●作品データ● ---------------------------- テーマ : 女帝 語り口 : 講演(口語) ジャンル : 一般書 対 象 : 一般向け 雰囲気 : 小説風 --------------------------- ---【100字紹介】------------------ 歴史の大きな流れの中に生きた女帝たち。 その時代の、彼女たちのおかれた状況から、 人間としての思いを掬い上げ、 それを軸にして「小説家」が描き出す歴代女帝たちの姿。 史料から浮かび上がる生き生きとした歴史の書 -------------------------------------- 日本の女帝たちを通観する歴史系エッセイ。ああ、でもエッセイ…というかどうかはちょっと不明ですが。2005年4月から3回に渡って行なわれた、朝日カルチャーセンターでの講演をおこし、加筆修正したものが本書。 元々が講演なので、語り口も口語となっています。とても丁寧なお話しぶりで(ご本人の「はじめに」によると色々とご自分では恥ずかしいらしいですが)、分かりやすいだけでなく、とても親しみやすくて温かい文章です。 内容としては以下のような章立て。 推古天皇 ― 御存じですか、東洋最初の大女帝 皇極(斉明)天皇 ― 大工事の謎を残して 持統天皇 ― 栄光と悲劇を一身に 元明天皇 / 元正天皇 ― 聞いてください母と娘の思いを 孝謙(称徳)天皇 ― 恋に生き、愛に死し… 明正天皇 / 後桜町天皇 ― 「マサカ」の出現、両女帝 それぞれの章で1~2名の女帝を紹介します。紹介、と言ってもその事跡を無味乾燥に追うのではなく、生い立ちや、血筋、おかれた環境などを説明しながら彼女たちの「思い」に思いを馳せてみせつつ、実際の行動へそれがそのように繋がっているのか、をシームレスに語って見せます。読んでいると、もうそれが真実に違いない、と思えてくるから凄い。小説家、恐るべしです。 そう、これは小説家の手によるもの。史料と事実にのみ拠る、学術的な「女帝論」とは異なるもの。だからと言って、現代の常識などに話を持ってきて感情論を述べたり、だから今こうすべき、と主張するような「女帝論」ともまた違います。古代の状況を冷静に考え(そこはなるべく学術的に)、その中から、こんな状況にあればきっとこんなことを考えるだろう、と想像しながら彼女たちの実際の動きを紹介していきます。学術的な部分と、心情的な部分が渾然一体となっているわけですが、そこがとても自然な流れになっているところが小説家らしい、と。 勿論、学術的なことを考えても、女系の家系に関する考察などは、今まで思いも寄らなかった菜の花なもので、お陰様で「あ、そうか」が沢山あって、大変興味深かったです。 これがすべて真実とは当然、限らないのですが、真実であってもおかしくはないよね、というように、小説でも楽しむように読むのに面白い歴史です。 ちなみに一番大きく取り上げられているのは持統天皇、逆に扱いが小さいのが最後の江戸時代の女帝です。持統天皇…百人一首で知っているばかりだったのですが、こんな方だったのね…、としみじみ。折角なので、この著者さんの小説の方も読んでみたいな、と興味を抱きました。それはまたそのうち。 --------------------------------- 文章・描写 :★★★★ 学 術 性 :★★★+ 簡 潔 性 :★★★★ 独 自 性 :★★★★+ 読 後 感 :★★★+ ---------------------------------
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