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新版 現代政治理論
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新版 現代政治理論

W.キムリッカ(著者), 千葉眞(訳者), 岡崎晴輝(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本経済評論社
発売年月日 2005/11/12
JAN 9784818817708

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商品レビュー

4.7

3件のお客様レビュー

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2017/01/09

本書はキムリッカによる現代政治哲学の整理と批評をおこなった本である。本書は現代の政治哲学について、主要な政治思想ごとに整理をした上で、独自の観点から説得的な批評を試みている。ここまで詳細に整理および批評できている本は他にはないのではないだろうか。批評を加えている時点で中立的ではな...

本書はキムリッカによる現代政治哲学の整理と批評をおこなった本である。本書は現代の政治哲学について、主要な政治思想ごとに整理をした上で、独自の観点から説得的な批評を試みている。ここまで詳細に整理および批評できている本は他にはないのではないだろうか。批評を加えている時点で中立的ではないのだが、それにもかかわらず各政治思想について詳しく学べる一冊でもあり、大変有用な一冊であると言える。 門外漢からすると、キムリッカの批評を評価することは、あまりにもレベルが高すぎて不可能である。一方で、思想の整理という観点に立つと、この本を読んで非常に難しいものだなと思った。なぜならば、政治思想は多次元に展開されており、ある思想とある思想を比較することは、(基本的に思想ごとに次元が違うため)厳密には困難であるからである。そのため、比較をしようとすると同じ次元で語らなければならないが、次元の違うものを同じ次元で語ろうとしてしまうため、そういう意味ではどうしても不自然さが生じてしまう。加えて、本書後半部分で言及されているが、現代では多様性がより進展しているため、より多次元の中での比較となり、ある意味カオスである。そのような不自然さによって、どうしても正当に比較検討できない部分が生じしてしまうことは、残念だがやむをえないことなのかもしれない。

Posted by ブクログ

2013/01/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

字の如く現代政治理論(哲学)はロールズに始まり、ロールズに終わるのだろう。構造主義やポスト構造主義などが哲学の文脈を席巻する中で、『正義論』を著したロールズは死にかけていた政治哲学論争をよみがえらせた一方で、その位置づけの大きさゆえにロールズに始まった現代政治哲学はロールズの克服によってその終焉を迎え、また新しい時代を迎えるのだと思う。そんなことを痛感した一冊だった。 そのように思った理由のひとつに著者のキムリッカが著書の中でもリベラリズムにコミットしていることを明言し、他の正義の諸構想をリベラリズムとの対比という形で語っていることがある。読めば読むほどリベラリズムの汎用性が大きく、それに反論できなくっている自分がいるのに気づかされることがある。自分の思想(リベラリズム)は毛細血管のようだと語ったロールズの言葉の意味の片鱗を理解した。 またこのリベラリズムとの対比した上での他の正義の諸構想の説明というスタイルは他の本にはあまり見かけないユニークな点である。個々の諸構想についての理解が浅くなってしまうという欠点がある一方で、リベラリズムとの対立点や共通点を明らかにし、知的な葛藤が書き出されている。この点は実際上も有益である。なぜなら、政治哲学が問題になるときは諸構想が対立するまさにその時であり、その解決には対立点と共通点が必要だからである。 知的充実感が大きかったせいか、最後あたりの多文化主義やフェミニズムの章はほぼ読み飛ばしてしまった。これらの思想に関しては基礎知識さえ備えていないので、他の本を読んでから、また挑んでみたいと思った。 最後に本書を読んで結論付けたことは、キムリッカと同様に自分もリベラリズムあるいはそれとほぼ同義に近いリバタリアニズムが自分の直観に資するものであるのだということだ。この結論については因果関係に難ありという感も否めないけれども。というのも、一度できてしまったフレームワークからは人間は不自由であるから。

Posted by ブクログ

2009/02/18

2006年夏のゼミ合宿でみんなで読んだ。今思い返せば、この頃から僕は発表するのが下手だったなあ。 全然質問の出ない状況を作り出して悦に入っていた。もうすこし論理的な議論ができなきゃいけないと思うんだけどね。 本の中身として、功利主義、あるいはロールズの自由主義の修正を本題に、コミ...

2006年夏のゼミ合宿でみんなで読んだ。今思い返せば、この頃から僕は発表するのが下手だったなあ。 全然質問の出ない状況を作り出して悦に入っていた。もうすこし論理的な議論ができなきゃいけないと思うんだけどね。 本の中身として、功利主義、あるいはロールズの自由主義の修正を本題に、コミュニタリアンやシティズンシップなどの議論をなで斬りにする本・・・とまでいったら言い過ぎか。 しかし、多文化主義なども含め、現代思想の世界をこれほど明確に分類して説明した本はそんなにないと思う。 たしかうろ覚えだが、大学院生時代にキムリッカが書いた原稿が本の元なんだっけ? 自分も大学院にいるのだが、この1000分の1の議論を展開する能力もない・・・。

Posted by ブクログ

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